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それから2日ほど何も起こらなくて、やっぱり私の思い過ごしかーなんて思っていた。
でもすぐにそうのんきではいられなくなった。

この日は放課後、にかちゃんとせんちゃんと太ちゃんと学校の近くのファミレスに来ていた。
くだらない話をして、少しお腹を満たして解散。
帰り道でなんとなく視線が気になるような気もしたけど、1人きりじゃなかったから気に留めなかった。
でもその翌日・・・

朝学校について靴箱を開けると見覚えのあるあの白い封筒が入っていた。
一瞬手を止めたのが渉君にバレたのか「A?」と声をかけられる。
封筒の存在を知られたくなくて、慌てて靴箱を閉めた。

そして放課後。
恐る恐る自分の靴箱を開けると、そこには白い封筒が2通入っていた。

あれ?1通だけだと思ってた・・・

一緒にいる渉君とにかちゃんとみっくんに気づかれないよう、封筒をかばんに入れようとした。
その時だった。

二「Aーっ!」

『わぁっ!!』

にかちゃんに後ろから抱き着かれて、持っていた封筒が足元に落ちた。

『もうーびっくりするじゃん!』

二「びっくりした?w」

横「なにやってんの、もう。・・・ん?」

北「なにそれ?」

『あっ・・・』

みっくんが封筒を拾おうとする前に急いで封筒を手に取り、かばんにしまう。

北「まさか、お前それ・・・」

『え・・・っと、これは・・・』

北「ラブレターだろ!?よこせっ見せろっ」

二「は?!まじ?!ちょ、誰からだよ?!」

横「・・・」

北「てか、今時ラブレターってwまじ誰からだよーw」

どうやら、靴箱に手紙=ラブレターと勘違いしてくれたらしい。
ある意味助かった・・・
その場しのぎだったけどなんとかみっくんたちをかわして、別れることができた。
でも問題はもう1人いた。そう、渉君。
渉君と2人でお互いの家に向かって歩いていると、渉君が突然立ち止まった。

横「A。さっきの手紙のことだけど・・・」

『え?!わ、渉君でも絶対見せないからね!にかちゃんたちにも言った通り!』

横「・・・ねぇ、あれって本当にラブレターだったの?」

『え・・・?』

横「いや、なんか最近Aなんか元気ないっていうか、無理してない?大丈夫?」

『・・・』

何も言えなかった。
みんなの前ではいつも通りに振舞っているつもりだったから。
まさかそんな風に見られていたなんて思わなかった。
あぁ、まずい。まだ封筒の中身確認してもないのに涙が出てきそう。

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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 舞祭組   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年7月24日 23時

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