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〜横尾side〜
藤「あのさ」
横「え？」
藤「その距離感ちょっとダメだな」
『ん？』
藤「だーかーらー。こうっ！」
カメラを下ろして近づいてきた太輔が、俺とAの体をくっつけた。
『おぉっ！？？』
横「おいっ、太輔！」
藤「あーダメダメ。離れないでそのままね。このくらいくっついてくれないと撮れないから」
笑顔を見せながらさっきまでカメラを構えていた場所に戻る太輔。
肩にはAの頭が密着している。
近すぎてAの表情は見えない。
横「嫌だったら、離れてもいいよ」
『・・・別に嫌じゃないよ』
横「そか・・・」
『うん・・・』
藤「はいはーい。２人とも撮るよー」
カシャッ
藤「ははっ、２人とももう少し自然に笑ってくんないかな？」
『え』
横「そんな変？」
藤「まぁこれはこれでいいかもしれないけどさ」
笑いながら言う太輔に近づき画面を覗くと、そこには照れたように微笑むAとぎこちなく笑う俺がいた。
『え、やだー！！これ撮り直そうよ！！』
藤「なんで？Aちゃんかわいく撮れてるじゃん。わたは、ちょっとぎこちないけど」
横「うん、Aはかわいく撮れてるよ」
『いやいや、なんか私ニヤニヤしてるみたいで気持ち悪いじゃん』
藤「大丈夫大丈夫！ね、わた？」
横「うん、いいんじゃない？こんな写真も」
くっつくのは嫌じゃないと言ってくれた。
こんなに可愛い表情のAと写真が撮れた。
修学旅行のいい思い出が１つ増えた。
集合時間も近づき、バスへと向かう道のりでは。
玉「わったー何でニヤニヤしてんの？」
北「Aと仲良くツーショット撮ってたからじゃねー？」
二「はっ？！」
横「見てたのかよ！？」
玉「Aー、俺とはー？」
二「いや、っていうか俺だろ。先に写真提案したの俺だよ？！」
うるさい奴らにあっさりばれてしまった・・・
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作者名：めいめみ | 作成日時：2016年7月24日 23時
