転校生は女の子でした

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次の日の朝。
なんだか体が重たくて、ものすごく目覚めが悪く感じた。
昨日、雨の中濡れて帰ったせいかなーなんて思いながら体温計を手に取る。

ピピッ


検温終了の音を聞いて、体温計を取りデジタル部分に目をやる。

『うわ、３８度７分・・・』

思った以上に高かった自分の体温に思わずため息が出る。
とりあえず渉君と太ちゃんに連絡しなくては、とりあえずスマホを手に取る。

【おはようー
　風邪ひいたみたいなんで
　ちょっと今日休むね(＞＜)】

文章がおかしくないか１度だけ読み直して、渉君と太ちゃんに送信。
ベッドの中から学校にも欠席の連絡をする。
今日も両親は仕事でいない。
とりあえずもうちょっと寝ていようと思い、再び瞼を閉じるとすぐに眠りに落ちた。

手に持ったままだったスマホを床に落とした音で目が覚めた。
時間を確認すると下校時間になる頃だった。
寝ていたからなのか、朝よりも体が軽い。

『・・お腹すいたなぁ』

体温を測りながらリビングへ向かい、冷蔵庫を開ける。
冷蔵庫の冷気が心地いい。
杏仁豆腐を取り出して自分の部屋に戻る。
熱は少し下がって３７度９分になっていた。

杏仁豆腐を食べてからスマホを見ると、ライン１３件、電話４件の通知が入っていた。
えっ、なんでこんなに入ってるんだろうと驚きながらまずはラインをチェックしていく。

横【昨日雨の中帰ったのが悪かったか・・
　安静にしてなよー
　親御さんは今日いるの？大丈夫？】7:00

藤【了解ー！
　早く治せよ！！】7:09

玉【A今日休みなの？！
　大丈夫？？】8:10

北【だからAが傘使えばよかったのに！！
　俺今めっちゃ責められてるんですけどー】8:11

二【A大丈夫！！？
　無理すんなよ？？】8:13

二【応答せよ応答せよ】12:46

相【先輩大丈夫ですか？
　さっきみなさんが私の教室まで来て
　何か知ってるか聞かれました
　連絡がないからみなさん心配みたいです】12:49

玉【A 寝てる？
　起きたら連絡ちょうだいっ】12:50

横【ご飯食べた？
　食欲なくても少しはなにか食べてね】12:51

宮【Aさん、平気？
　みんな返事帰ってこないって
　そわそわしてるんだけど・・・】13:55

千【Aちゃん、大丈夫？
　みんなで何回も送ってごめんね
　でも連絡返ってこないから心配なんだ】14:52

二【Aーーー】14:55

横【本当に大丈夫？
　ただ寝てるだけならいいんだけど・・・】15:11

玉【倒れたりしてないよね？！大丈夫？！】15:12

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