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『変に怖がらせないでよー』
千「あ、A、チョコちょうだいー」
『はい、どうぞ』
二「Aがチョコ買うの珍しくない?」
『あぁ・・・ちーちゃんと食べようかなって』
相「えっ!!そうだったんですか?わざわざすみません」
『いや、違うの違うの。なんか女の子と食べるの久しぶりで、ちょっと買っちゃおうかなーってそんなノリで』
千「女子会的な?」
『そう、それー』
二「なんか俺らと食べるときよりウキウキしてるー・・・」
千「あぁー、ニカが拗ねた」
『もう、そんなんじゃないんだって。みんなで食べるのも楽しいよー』
相「ふふっ、本当に仲いいんですね」
結局4人で昼休みを過ごして、チャイムが鳴る5分前に解散した。
晴れた天気で穏やかな昼休みを過ごした数時間後、下校時刻になる頃には雨の降るあいにくの天気となっていた。
『まさか雨降るなんて・・・』
玉「夕立かな?」
宮「傘持ってないのにーー!!」
北「止みそうにないな」
横「A、これ使いなよ」
渉君がかばんから出して私に持たせたのは折り畳み傘だった。
宮「おおっ、さすがよこーさんだね!俺の分は?」
渉「ないよ。近いんだから自分でどうにかして」
『渉君の分なくなっちゃうからいいよ』
そう言って折り畳み傘を持ち主のもとに返す。
玉「じゃぁーA、わったーの傘で俺と一緒に入って帰ろう」
北「なにその、玉しか得しない感じw」
宮「普通に考えたらAちゃんと同じ方向のよこーさんがいい所に使えばいいじゃん」
玉「えー、俺濡れちゃうじゃん」
横「玉も家近いじゃんw」
今日は用事のあるメンバーが多くて、放課後の教室には私と宮っちと玉ちゃんと渉君とみっくんしか残っていない。
玉「あ、じゃんけんしようよ!んで、勝った人が傘使える!」
『いいね、それが早くていいんじゃない?』
北「俺が勝っても女だからってお前に譲んないからな、覚悟しとけよw」
玉「俺が勝ったらA入れてあげるからね」
宮「俺が勝ったら玉さん入れてあげるからね」
『じゃぁ私が勝ったら渉君と一緒にだね』
横「いや、あのさ、そもそも折り畳み傘に2人入るってのが無理あると思うんだけど・・・」
じゃんけんの結果勝ったのはみっくんだった。
私には譲らないと言っていたのに、結局私に使えと傘を差し出してきた。
でも勝負の結果だからと断ってみっくんに傘を持たせた。
私は渉君とマンションに向かって、雨を避けるようにしながら走って帰った。
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MEI - あずたこさん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!文章力はないですが最後まで必ず書きますのでぜひ読んでやってください(^^) (2016年7月19日 18時) (レス) id: 1f2883c8a0 (このIDを非表示/違反報告)
あずたこ - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年7月18日 9時) (レス) id: 4d4c739171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいめみ | 作成日時:2016年7月11日 16時