1 ページ1
今日は始業式。
職員室で担任になる田辺先生と挨拶をしたりしているうちにいよいよ教室へと向かう時間になった。
ドキドキする。
でもきっと楽しい高校生活が待ってるはず!
そう思って2年1組のドアを開けて、固まった。
『・・・え?』
思わずこぼれた小さな声。
だって、だって、だって!
教室をどう見まわしても男子の姿しかない。
戸惑う私とは正反対に教室からは
「うっしゃ!女子きたー!」
「まーじかーーー!!!」
「ようこそ女の子ー!」
「ちっちゃ!!」
「びっくりしてんじゃんw」
共学って聞いてたのになんで?!
1年間ここに女子1人?!うそでしょ!?
田「はーい!静かに!落ち着けお前ら!今日からこのクラスの仲間になる井川Aさんだ。はい、Aこっち。挨拶」
『あ、井川Aです。えっと福岡から引っ越してきました。よろしくお願しますっ』
ぺこりと頭を下げるとみんな拍手してくれた。
とりあえず歓迎はしてくれた?
でもでもやっぱり居心地悪い・・・
転校生だからってのもあるけど、なにより女子1人だから。
あ、待てよ?女子の人数が極端に少なくて、たまたま休みとか有り得るんじゃ・・・
田「じゃあAの席は窓側の、あの席。みんな仲良くなー!あ、横尾!」
横「はーい」
田「お前、あとでAにいろいろ教えてやって。教室の場所とか」
横「あ、はい」
「えー!渉ずっる!俺がいくー」
「俺も俺もっ」
「俺がいろいろ教えてあげようか?」
田「あーもううるさいっ!A、お前の前の席のでっかいのがこのクラスの副委員長の横尾渉。わかんないことあったらそいつに聞いて」
『あ、はいっ。横尾くんお願いします』
横「うん。あとで校舎案内するね」
『ありがとう』
田「はーい。それじゃ今日はこのあと掃除とホームルームで終わりだから。掃除の準備しとけよー」
そういって田辺先生は教室をあとにした。
掃除の時間が始まるまで10分ほどの休憩時間。
自分の席に座るとやっぱり男子だらけで圧迫感がすごい。
窓側で後ろの方だったのがせめてもの救い。
っていうかどうやって仲良くなればいいんだ?
あ、その前にお母さん!お母さんにどうなってるのか聞かなきゃ!
そう思ってスマホを取り出した時。
つんつん
ん?今背中つんつんされたよね?
振り向いていいものかちょっと考えていたら
つんつん
?「ねぇー」
93人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MEI - あずたこさん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!文章力はないですが最後まで必ず書きますのでぜひ読んでやってください(^^) (2016年7月19日 18時) (レス) id: 1f2883c8a0 (このIDを非表示/違反報告)
あずたこ - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年7月18日 9時) (レス) id: 4d4c739171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めいめみ | 作成日時:2016年7月11日 16時