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立ちくらみだ。
そう気付いた時には、
斜面を滑り落ちてた。
草木で手の甲を切ったらしくて、
鋭い痛みが走って、
それで我に返る。
起き上がった時に、
「はい、カット！」
山の中にディレクターさんの声が響いた。
みんなのところに戻らなきゃ。
だけど・・・
・・・ないの。
渋谷さんにもらった、
小鳥と虎がいなくなってる。
あたりを見渡したら、
少し山を下ったところの、
藪の中に、
綺麗なカナリアがキラキラ太陽に反射してるのが見えて、本当にほっとした。
手、ケガしちゃってるけど、
これぐらいなら大丈夫だよね。
ここでの撮影は終わりで、
みんな宿に行くから、
急がなきゃ。
結構な急斜面で少し怖いけど、
足を踏み出す。
瞬間に、
誰かに足を引っ張られたように、
ずるずるって斜面を転がり落ちた。
さっきとは比べものにならない痛みが、
足首に走る。
折れてむき出しの木のささくれで切っちゃったみたいで、タイツは無残に破れ、足首から血が滲んでる。
だけど、
目の前の草木の合間には、
愛らしいガラス細工のカナリアと、
その傍らに、
虎視眈々とカナリアを狙う虎の姿が。
慌てて、藪の中からすくい上げるように拾って、
ポケットにしまった。
早く戻んなきゃいけないのに、
足のケガが痛むのと、
熱のせいか身体がだるくて、
起き上がれない。
恥をしのんで電話かけて助けを呼ぼうとしたものの、
山の中なせいか、電波入ってない。
さっきまでは確かに通じてたのに、
少し場所がずれるだけでこうなるんだ。
現代の日本にこんなところがあるなんて。
どうしよう。
渋谷さんにまた叱られる。
今度こそ、本当に嫌われちゃうかもしれない。
途方に暮れかけた時。
「A！どこや！？」
私を呼ぶ慌てた声が聞こえてきた。
来てくれるなんて、
思ってなかったから、
嬉しくて、
ほっとして、
涙が溢れそうになる。
「渋谷さん・・・ここです」
怒られてもいいや。
私を探してくれたことが嬉しい。
ガサガサ藪を分け入って、
渋谷さんが私の目の前まで来てくれた。
「お前。
こんなとこで何やってんねん。
心配するやろうが」
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ブック - 私はみんなとは違うのかなと思ってしまいます。そこを主軸にしなくてもいいので、何かハンデがある女の子との小説があったら、読んでみたいなぁと思ったんです。たった1人の読者のひとり言だと思ってスルーしてください！ (2018年3月27日 17時) (
レス) id: 287ac13f1b (このIDを非表示/違反報告)
ブック - 私は片耳が聴こえなくて、目眩がおきやすかったり、耳鳴りはずっとしています。友達は春休みで遊んだり就活したりしているのに入院しないといけなかったり、音は聴こえていたけど、言葉が聞き取れなかったりして会話についていけない時に (2018年3月27日 17時) (レス) id: 287ac13f1b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - ずっと継続でキュンとしてます(/∀＼*)落ち込むことあったんですね…いつも私はfoolさんに癒されてるけど、私が癒すのは難しいもんな〜もどかしすぎる(＞＜)大好きなfoolさんが元気になりますように☆まだ終わってほしくないのが本音ですが…最後まで楽しみにしてますね (2018年3月26日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - すばるくんは、結構甘やかしてくれそう。店長とか、大倉くんの店長のすばる兄さんとか、イメージぴったりだと思います(〃ω〃) (2018年3月26日 22時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - 覚えててくれて嬉しいです！合ってます！笑 早く正式にくっついてくれるのを楽しみにしてます(^○^) (2018年3月26日 0時) (レス) id: 1086476deb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 13時
