8UPPERSー顔のない天使ー (ページ48)

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Clue. ページ48

エース「ふーん…。アイツ《シオン》て言うのか…。

とりあえずそれだけ？」

姿、予想年齢も話した。

レストランの件も。

ジョニー「まぁな。

エースも協力してや？捜査係やったんやから」

はいはいｗってエースは軽くあしらうと

エース「じゃ、俺検査あるんで」

と手をヒラヒラ振りながら俺らに背を向けた。

ガム「病室戻ってるな！」

リハビリルームを出て行こうとするエースに叫び、思わず笑顔が零れる。

アーセナル「アイツ……目覚めたんなら連絡したらええのにな」

マック「携帯の充電がなかったんちゃうん？」

ジャッキー「病室戻ろうぜ。

ここおってもしゃーないやろ」

.

.

エース「……」

一方のエースはロビーにいた。

携帯を取り出し、画面をスクロールする。

ある人物の場所に来るとタップし電話をかけた。

.

エース「……紫苑様。私です」

紫苑《……どうだった？エース君？》

フッとエースは鼻で笑った。

エース「やめてくださいよ。

私は《エース》何かじゃありませんから」

紫苑《おっと。ゴメンよｗ

もうその役は終わったんだったな。

大ノ宮吉貴君？》

そう、彼は《エース》などではない。

本物のエースはまだ眠っているのだ。

彼は《シオン》が送り出した“スパイ”で

8UPPERSがどこまで情報を持っているのか探りに来たのだ。

吉貴「……そんな大それた情報は持っていませんでした。帰って報告します」

紫苑《あぁ、待ってるよ。

なんなら帰って来る前にヤツらと喧嘩でもしてきたら？

そこにいるんでしょ？》

吉貴「良くおわかりで。

ではそうします」

紫苑《はーい。じゃあね》

吉貴は画面をタップして切ると、顔を上げた。

エース「何？俺の顔に何かついてる？ｗ」

エースとして前の５人に話しかけたのだ。

マック「どうゆうことか……

説明してもらえるか。“エース”」

吉貴はそんな彼らに笑顔を向けた。