お迎え ページ3
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今日は久しぶりにAさんの家に遊びに来ている
でも普通に平日だからAさんは仕事で、
おれは留守番
仕事に融通の効くおれはこうして平日にもAさんに会いに来ることが多くなった
Aさんの家に泊まれるようになったから^^
ただ、今日は金曜日
Aさんは会社の送別会があるらしく、お酒を飲むから朝おれが会社までAさんの車で送っていった
Aさんは普段は車通勤だからだ
「いや〜いつもの飲み会だったら会社に車置いてくか、電車で行かないといけないからほんとに助かる^^」
とかなりご機嫌だった
それはおれも全然いいんだけど、心配なことが、
飲み会にはもちろん男の人がいるってこと
しかも、20人くらいいて、女性はAさんともう1人だけ・・・
正直、心配だ
まあAさんからしたらいつもと変わらない飲み会なんだろうけど、やっぱりそんな男の人の多い飲み会では女性は華で・・・
だからお迎えも食い気味で申し出た
「じゃあ、いってきます!多分23時くらいになっちゃうかも・・・ごめんね?」
「んーん、大丈夫。迎え行くよ」
「え・・・それは、悪いよ・・・夜遅いし」
「いーの!心配だから行くから!場所送って^^ 行ってらっしゃい!!」
と強引に出勤させておれはAさんの家に戻った
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時刻は22時過ぎ
そろそろAさんから連絡がくるかとスマホを見ていたら、やっと連絡がきた
(その前に大丈夫?って催促はしてたけど)
『もうそろそろ解散なりそ〜 ここ来れる??』
と位置情報が送られてきたから、
すぐに『おけ』と返信してお迎えに急いだ
エンジンをかけて出発しようとすると、Aさんから着信
『もしもし?』
『あ、ごめんね、大丈夫?』
『うん、今から出発するよ?どしたん』
『いや、あの、本当に申し訳ないんだけど、タクシー足りなくて、2人送って欲しいな、と思って・・・大丈夫かな・・・』
『全然いいよ。びっくりしたー何かと思った』
『ありがとう〜ほんとごめんねぇ〜気をつけて!』
はーい、と言って電話を切り、お迎え場所まで急いだ
え、やば。めっちゃ彼氏っぽくない??
なんだかくすぐったくてでもニヤける顔は嬉しいのが滲み出ちゃっていた
ただ、Aさんの会社の人乗せるのか・・・
人見知りの自分に不安を抱きつつお迎え場所まで急いだ
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作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2021年11月30日 19時