モテ男は私の執事です。 #F

@執事_8 ページ8

*


「あの、何で私の名前知ってるんですか？」



こちらをじっと見詰めてくる。

…質問は無視ですかね？



「…ん、何でも。」



何でもって何、何でもって！

答えになってないよ！



「家、入らないの？」

「はぁ、入りますよ？」



無駄に大きい門の前に立って、
右上にあるモニターに向かって話しかける。



「帰ってきたよー！」

「あら、藤ヶ谷君も居るじゃない。
どうぞ、入って？」

「はい、失礼します。」



モニターから聞こえてきたのはお母さんの声。

藤ヶ谷、だっけ？って人も応答してるし、
状況掴めてないの私だけかな。


大きな音を鳴らしながら門が開いたので
つかつかと中に入る。

後ろから藤ヶ谷が付いてくる。

付いてくるのは当たり前なんだけど
何食わぬ顔してるから、尚更違和感が凄い。


しかもお母さんは藤ヶ谷のこと知ってたし、





…何なのよ、もう！！


*

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