モテ男は私の執事です。 #F

@執事__45 ページ45

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午前の授業は終わり、昼休み。

今日は屋上でお弁当を食べます。



「やっぱあげようよ、Aちゃん。」

「んー…でもさ、一応執事な訳だし。」



今日はバレンタインの話をしなければならないみたいです。



「…Aちゃんは、本気じゃないの？
藤ヶ谷君のこと。」

「いや、別にそういう訳じゃないんだけどさ。」



やっぱ告白した後のこととか考えたら
しない方がいい気がするんだよね。

ただそれだけ。

それだけって言っても、
私にとっては結構大きいんだけどね。



「私がいつから応援してるか知ってる？」



驚いて顔を上げる。

具体的な話はあんましてないはずなんだけどな。



「何でって思ってるかもしれないけど、
見てたら分かるんだよ？
だってAちゃんのことだもん。」



私の目を見てしっかりと伝えてくれる。

こういうのってあまり無いから
何だか照れくさい。



「だから、頑張ろうよ。
私、もっと幸せそうなAちゃん見たいよ。」

「うん。」

「藤ヶ谷君も喜んでくれるよ。」

「うん。」

「…ご飯食べよっか。」

「そうだね。」



私達はにこりと笑いながら
いつも通りの昼休みを過ごした。


*

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