モテ男は私の執事です。 #F

＠執事＿42 ページ42

*


とりあえず、



「似合ってるから、それ着とけば？」

「いやいやいやいやいや「つべこべ言わない！」…はい。」

「じゃあ行こっか。
そろそろパーティーも終わるんだし。」



そして、私達は会場に戻っていく。

会場に近くなればなる程、人が多くなる。

元々イケメンだし、サンタ服とか着てるから尚更目立つ。




つまり、女子の目線が半端じゃない。

たまに肉食系女子が近づいてくるけど、
その度綺麗にかわす。



４人、素晴らしいね…

キャーキャー言われたり、
フラッシュを浴びたりと忙しい。

別に芸能人でもないのにね。



「じゃあ、私向こう行ってくるから。
仕事頑張ってねー。」

「Aちゃ、え、ちょ、待ってーっ！」



そそくさと横にはける。

私達２人が居なくなったことで、更に女子が増えた。



「いいの？ 近くに居なくて。」

「たまにはこうするのもいいかなって思って。」

「あ、そうなんだ。」



まあ、４人の人気がどれぐらいあるのかを
見たかったっていうのもあるかなー。

いつも近くに居るから、私にはよく分かんないしね。



「ほんと、人気だねー。」

「そりゃそうだよ。
頭もいいし、イケメンだし。」



輪の中に居る４人は身動きが取れないほど
人に囲まれている。

中には、からかい半分の男子まで居る。



何か遠い人みたいだ。

普段ならどうでもいいこと話して
ご飯食べて、笑い合ってるのに。



…何か嫌だなぁ。






…ん？ 嫌？

ないないないない、そんな事は。

だって執事だもん。
こんな感情抱く訳ない。



だって、女子に囲まれてるのを見て嫌だって思うなんて、





単なる嫉妬じゃん。

藤ヶ谷に？



「Aちゃん、大丈夫！？」



…知らない間にぼーっとしてたみたいです。


*

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