モテ男は私の執事です。 #F

＠執事＿12 ページ12

*


「ふあぁ…眠い。」



今日、色々あり過ぎた。

転校初日だったし、
しかも執事がなんたらとか。

疲れるよな、そりゃ。


目をこすりながら部屋を出ると
目の前に藤ヶ谷が。

執事服っていうのかな、
タキシードを着ていた。



「…着替え終わりましたか？」

「あ、はい。」

「お食事等はどうされますか？」

「まだいいです。」

「そうですか。
じゃぁ、後で声掛けて下さい。」

「…あの、」

「はい、何でしょうか。」

「敬語って堅苦しくないですか？」

「そんなこと言っても、
お嬢様だって敬語じゃないですか。」

「いや、そうですけど…」



笑いながら話しかけてくるものだから少し戸惑う。

さっきまで笑ってなんか無かったのに。



「お嬢様呼びが嫌だとかなら変えますけど？」

「別に嫌って訳じゃ無いんですけど、
タメなのに敬語って違和感なんです。」

「じゃぁ、お嬢様がタメ口になったら僕もそうします。」



楽しそうに笑いながらこっちを見てくる。

絶対、遊んでるでしょ。

だったら、タメ口で話してやろうじゃないの。←



「そうするよ、
タメ口で話せばいいんでしょ？」

「そうそう、言えばできんじゃん。」



一気に雰囲気が砕けておちゃめな感じになる。

藤ヶ谷ってこんな感じなんだ。



「じゃ、私寝てくるから。」

「おう、分かった。」



意外と悪くないかもしれない。


*

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