俺のカノジョ、めがみ 2【三ツ谷隆】

＊ ページ23

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「あー羨ましい！
　ウチもケンちゃんからなんか貰いたーい。」




エマちゃんはドラケンくんのことが大好き。


でもお付き合いはしていないみたい。



なんでも、ドラケンくんがそういう、恋愛に
興味が無さすぎるとかなんとか…。



でも、タカくんに
ドラケンくんって好きな人いないのかな
って聞いてみた時……＿＿







「はぁ…？え、なに、ドラケンがいいの？」



『えっ！？ちがうよ！あの、友達が…』



「……ああ、ごめん。だよな、そうだよな…。」



『んふふ、もしかして勘違いしたの？』



「…したらダメかよ。」



『かわいいからいいよっ！』



「…かわいいは嬉しくねぇ。」



『照れてる！かわいい〜！』



「お前の方がかわいいわバーカ。」



『ひゃ……』



「はい、A顔真っ赤、俺の勝ち。ははっ。」







＿＿ってちがうちがう！！

ここは思い出さなくていいっ！

ここじゃなくて…＿＿







「ドラケンの好きな人かぁ。」



『そう、いないのかな〜って。』



「うーん、まあ、いるっちゃいる、のか？」



『え！そうなの！？』



「いや、いないっちゃいない。
　うーん、いる。いやいない。いや、いるか。」



『ん…どっち？』



「…直接聞いたとかじゃねぇけど、
　多分好きなんだろうなっていうのは、いるかな？」







＿＿…そうそう！こう言ってた！



その、好きなのかな〜っていう候補の子の名前は
ドラケンくんのため？とかなんとかで
教えて貰えなかったけれど…。




とにかく、ドラケンくんには好きな人がいるみたい。




もしかすると、それって…エマちゃん…？



なんて思ったりもしたけど……




「あーあ、ケンちゃんもプレゼントで
　指輪とかくれないかなー。ここにっ！」





エマちゃんは左腕を空に向けて伸ばし、
にーっと笑って開いた手を見つめる。



左手に指輪って…もしかして、こ、婚約指輪！？




「そこにはちょっと早くないかな！？」



「そう？…ヒナもいつかはつけてるのかな〜？」



「えっ！もう〜そんなの考えるの早いってぇ！」




二人できゃあきゃあとはしゃいでいる。


…かわいい〜。頬が緩んじゃう。




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