俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

ニガテな人とやさしい人 ページ8

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「あーーっ！！めがみサマじゃーん！！」



「げ。」

『げ！』




Aと二人で下校中、
曲がり角を曲がったと同時に聞こえてきた
よく知った声。




「あとついでに三ツ谷。」



「ついでってなんだよ。」




うちの総長のマイキーこと佐野万次郎。




「よう、三ツ谷、Aちゃんも。」




ドラケンも一緒だったみたいだ。
ほんとお前ら仲良いな。




「めがみサマまでげ！って言う必要なくない？
　三ツ谷の げ。もおかしいけど。」



「日頃の行いだろ。
　いつもごめんな、Aちゃん。」



『あっ、いやぜんぜんっ…。』




「はぁ？日頃の行い良いだろ俺。」



「どこがだよ。」






「めっがみっサマ〜〜っ！！」



『ゔうっ！！』



「めがみサマ丁度いいサイズ…。」




目の前にいたはずのマイキーが消え、
Aの苦しそうな声が聞こえた。



隣を見ると
…Aに抱きつくマイキー！！




「オイ！お前まじでふざけんなよ！！」



「めがみサマほんとかわいいよね。」



『か、かわっ、あの』



「抱き心地最高。」




抱き心地とか言うな！！




「オイオイまたやってんのかよ〜。
　三ツ谷のヨメだっつってんだろ。」




やってんのかよ〜。

じゃねぇだろ！！
なんだよ急に緩くなりやがってお前。
もっとしっかり止めてくれよ！！




「俺のにもする〜。」



「いやまじで渡さねぇから。」



「独占欲つっっよ！」




独占欲とかじゃねぇだろこんなの。


この唯我独尊野郎！！！




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