俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

ライバル出現？ ページ39

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突然だけど、
俺は今、1年の女子に告白されている。




「三ツ谷部長、好きです！
　付き合ってください！」




この1年の子は、西村さん、うちの部の子だ。

話があると言われて部活終わりに
残っていると、まさかの告白。


まさかの、と言っても
前からそういう素振りはあったし、
そうなのかなとは薄々気づいていた。




「…ごめん。付き合ってる人いるんだ。」




そう言うと、西村さんは暗い顔をする。
…悪いけど、俺にはAがいるから。




「…知ってます。愛上先輩ですよね。
　この学校じゃ有名ですもん。」



「ああ。そいつと付き合ってるからさ。」




申し訳ないが
例え何を言われようとA以外と
付き合うつもりなんてない。

なるべく傷つけないように断る。




「…でも、それでも好きなんです！
　2番目でもいいです！付き合いたいです！」



「2番目でもいいって言われても…」



「1週間だけでいいです！」




真っ直ぐな瞳で俺を見てくる。

1週間だけって……




「…Aを悲しませるようなこと
　したくねぇからさ。」




瞳を潤ませて俯く西村さん。

ごめん。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。




「……ッわかりました。
　でも、私部長のこと諦めないので。」




顔を上げた西村さんは俺をじっと見つめ
そう言い放つと、静かに去って行った。







…まてまてそこは諦めてくれ。
はっきり言った方が良かったか…？


お前と付き合うつもりはない！
Aが好きだし！
他に女は必要ない！！立ち去れ！

って勢いで言えば諦めたか…？


でもそうすると傷つくだろ…？





去り際の西村さんのあの視線を思い出す。



ああ、なんか、嫌な予感がしてきたな…。




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