０８４ ページ39
「上手く行く気がしないんすけど…」
｢大丈夫や、ショッピ君居らんて言うたから！｣
｢いや、くっそ複雑なんすけどそれ｣
どうやら彼女には俺は来ないと伝えてあるらしい、まぁ元々は本当に俺抜きで宅飲みするつもりだったらしい
それなら行きますとか言ったのだろうか、複雑な気持ちに包まれる
二週間ぶりになるだろうか、
彼女はどういう顔をするのだろうか
なんてそれしかさっきから考えてない、嗚呼、何故か緊張する
「でも大先生も考えたなぁ、強制的に会ったら話さざるを得ないもんなぁ」
とゾムさんが関心する、いや、関心してる場合じゃないんすけど
「ショッピ君、やる前の童貞みたいな顔になっとるぞ」
とトントンさんに笑われキッと睨む
「ガチ童貞に言われたくないんすけど」
なんて言っていると急にピンポーンと鳴り俺は肩を揺らした、そんな緊張せんで大丈夫やてと大先生に笑われる、嗚呼情けない
「すみません、遅れました！」
と最近は全然聞いてない彼女の明るい声
「大丈夫やでー」
とトントンさんが言い、俺の視界に彼女の姿が映る、それと同時に足を止める彼女
「な…んで」
「蜂谷さん、俺」
と話しかけようとした瞬間彼女は帰ろうとする
そんな彼女の事を俺らは玄関まで追いかける
「ちょ、ちょっと待ってや、ショッピ君の話も聞いてやってや」
と大先生が焦りながらもドアの前に立つ
すると彼女はくるりを俺の方を見て悲しそうに笑った
「先輩、私クリスマスイブに合コン行くんです」
「…そうっすか」
「藤崎も来るんです」
そう言った彼女は俺に歩み寄り付けていたそのマフラーを俺に巻いて笑った
「最近結構寒いですし、もうバイク壊れないようにしてくださいね、そして暖かい格好でいてくださいね！」
そう言い彼女は大先生を押しのけて帰ろうとする
「待って！あれは、あの夜のは、嘘だったんですか」
すると彼女はくるりと俺の方を向いて俺の大好きな向日葵の様な笑顔で答える
「女の子ですもん、初めては好きな人とが良かったんです、では先輩！さようなら！」
涙を堪える様に笑った彼女はいつもとは違い駆け足で場を離れる
そんな彼女を俺は引き止めることも出来ずにただ立ち尽くしていた
「ぁ…は、ちや…さん……A、行かんといて」
なんて届きもしない俺の声は、もう温もりがない、彼女の香りしかしない巻かれたマフラーの中に大粒の涙と共に消えていった
ラッキーメンバー
コネシマ
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彩心(プロフ) - 猫鍋さん» 嬉しいお言葉有難うございます！結構前の作品をまだ読んでくださってる方が居ることに感謝です… (2021年8月25日 6時) (
レス) id: bc0d44180c (このIDを非表示/違反報告)
猫鍋 - クリスマスイブで全自分が泣きましたありがとうございます (2021年8月22日 21時) (レス) id: f9f407d9e8 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - なのくささん» お返事遅れてしまいすみません。とても嬉しいお言葉ありがとうございます。メンバー一人一人の良さをちゃんと引き出せていたら嬉しいです。暖かいお言葉本当にありがとうございます (2020年1月18日 18時) (レス) id: eadc8168c2 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - すごい好きです。ショッピ君の良さがすべて詰め込まれていて、一話一話読むたびに胸がくぅぅとなりました。ヒロインちゃんとショッピ君の他の我々だメンバーが、優しすぎて泣けました。本当にいい人なんだと思います。この作品に出会えて良かったです。 (2019年10月2日 0時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - 有＃脅威推しだが箱推しさん» 変更してきます！ご指摘ありがとうございます！ (2019年2月9日 17時) (レス) id: f5fb710fde (このIDを非表示/違反報告)
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