俺のこと好きならキスしてよ?【*名前変換オリジナル】-2-

(45)貴方side.　 ページ5

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A「…ごめんね､今更｡…迷惑だよね…」


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そういって私は

ﾊﾟｯ､と柚樹の手を放す｡


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A「もう……いいよ､ばいばい｡」


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そういって

私は今にも泣きそうな顔を見られないように俯いて言う｡


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柚樹は何か言いたそうな声を出していたけど､

私はそれに気づいてないふりしてた｡


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"迷惑なんだよ"


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そう言われるのが怖かったから｡

そんなこと言われたら､私柚樹のこと…


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もう､見えなくなっちゃうよ｡


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A「ばいばい｡」


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私は再度柚樹にそう言って､

早く帰ってっていう反応をする｡


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好きだから｡

好きだから､こうしなきゃいけないの｡


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けど､

柚樹は意地悪で…｡


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帰ろうとしてくれない｡


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A「…っ､お願いだから…」


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もう､

同じ空間にいるのが辛いの｡


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A「お願いだから帰ってよ…っ…」


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そういって

泣く私の顔をみて､柚樹は


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柚樹「…解った｡」


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そう一言呟いて､

病室から出て行く｡


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もう､

これで貴方と特別話すこともない｡


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これで､

全部終わりだから―…


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それに

私には優樹がいる｡大切にしなきゃ行けない人がいる｡


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A「…諦めなきゃ…｡」


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気持ちを伝えたなら､

前に進まなきゃ｡


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A「…優樹…を､好きにならなきゃ…」


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声には出せるのに。

どうして…どうして？


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A「好きにならなきゃ…いけないのに…っ…」


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どうして､

心は言うこと聞いてくれないの？


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どうして…


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どうして､頭の中には柚樹でいっぱいなの？


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