(44)貴方side. ページ4
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A「……ごめんね……」
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私は、ただ貴方に謝ることしか出来なかった。
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今はもう、
この気持ちを伝えたって遅いなんてことくらい解ってる。
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でも、やっぱり貴方が好きで、
だからって付き合うことは許されなくて。
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優樹のことも大事にしなきゃ、って思ってしまって。
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結局、
いつだって本気で好きなのは貴方なのに。
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過去に縛られて怯えてる私は、
過去に原因を作った人とまたより戻して…。
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私は矛盾している。
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それに、
私は、柚樹が私のこと好きじゃなくなったなら…
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相手の気持ちを最優先にするの…?
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違うでしょ。
本当に好きなものは、自分で手に入れないと。
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大好きなものを失わないために。
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A「…私…こんなんだからお母さんに嫌われてたのかなぁ。」
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いっつも、うじうじして…
過去に縛られたり、優しくしなくていいときに優しくしたり。
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お母さんには全部、私が見えてたんだよね。
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もう遅いけど、
だけど、遅くてもいいから。
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同じあやまちはもう起こさないように。
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大切なものを失わないように。
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今からでも努力することは出来る。
また、手に入れることは出来る。
―…出来るんだよ
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柚樹「……そっか。じゃあ、俺そろそろかえ…」
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私は帰ろうとする柚樹の手をキュッ、と握った。
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まだ、
話してない。言いたいこと…言えてないの…
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A「帰らないで…っ…」
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まだ、ちゃんと貴方のこと"好き"って伝えてない。
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もう付き合えなくてもいい、
貴方が私のこと、嫌いだっていい。
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けど、私のこの気持ちはちゃんと知って欲しいから…
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柚樹「…A…?」
A「私…っ…私、柚樹のことが…」
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A「柚樹のことが…好きだから…っ…大好きだから……っ!!」
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そういって私は
頬に一粒の涙を流して、貴方に向けて微笑んだ。
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伝えられたよ―…
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私、強くなれたかな―…?
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お母さん…。
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審判 - パート2にはいってから終始号泣状態でした笑☆ 最後結ばれてホッとしました^^ (2019年7月25日 0時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー(プロフ) - 号泣しました。゚(゚´Д`゚)゚。他の作品もたくさん見てます。これからもたくさんの作品を書いてください! (2013年11月30日 22時) (レス) id: a86812bbc4 (このIDを非表示/違反報告)
れみん☆(プロフ) - 涙ボロボロでてってやばかったです!!うちも今、恋愛関係の事でなやんでてめっちゃやばかったです!これからも、いっぱい書いてください。応援してます!! (2013年11月3日 21時) (レス) id: cf1af8f8c3 (このIDを非表示/違反報告)
サッカー少女(プロフ) - めっちゃ感動しました!!ところどころ共感できるところがあって、すごく支えになりました!!ありがとう!! (2013年3月18日 0時) (レス) id: 864d461c5c (このIDを非表示/違反報告)
arisu991114(プロフ) - すごくすごく胸が痛くなって、とても感動しました。この作品最高です。ありがとう。 (2012年10月12日 21時) (レス) id: f84b400912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月7日 14時