(43)貴方side. ページ3
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柚樹「少しだけだから……｡」
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そう言ってから
約一分ほど経った､それと同時にｽﾙｯ､と私の背中から手が抜ける｡
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もう少し､このままでいたかったな｡
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ううん､
もう少しじゃなくて､"ずっと"がよかった―…｡
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柚樹「ごめんな､でもこれで最後にするからさ｡」
A「……最後…？」
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最後なんて嫌｡
私が最低なことしたことくらい解ってる､でも…
触れることさえ許されないの―…？
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柚樹「だってお前､優樹と付き合ってんだろ？」
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耳を疑う言葉が聞こえてきた｡
―…どうして､
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どうして､柚樹が知ってるの…？
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A「……だから？」
柚樹「だから､抱きついたりなんかしたら｡誤解されるだろ｡」
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誤解されたっていい｡
私が本当に好きなのは貴方なの―…｡
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そう言いたいのに､
口は中々動いてくれない｡
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そのかわり､私の口からは…
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A「…あっそ｡私…別に､誤解とかされるようなことしようとも思わない」
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なんて冷たい言葉が出てくる｡
いらない｡こんな言葉…
こんな可愛くない言葉なんていらないのに―…
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私が言いたいのはこんなことじゃないのに…っ…
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けど､
柚樹はそんな冷たい言葉を発した私に笑顔を見せた｡
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柚樹「俺だって自惚れてる訳じゃなかった｡お前が俺のこと好きなんて…」
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違うよ､違うの…
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柚樹「けど､お前も俺のこと…本気で好きになってくれたらなって｡」
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好きだよ｡
大好きだよ―…本気で､本気で好きなの…
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柚樹「でも､俺｡お前への気持ち軽かったのかもしれない｡だから…
だからお前が…優樹のこと好きになっちゃったのかもな｡」
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そんなことない｡
たくさん､たくさん､たくさん―…
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私のこと大好きだって伝わったよ｡
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キスをあんなに求めてきたのも｡
全部―……
好きだからなんだよね？私､解ってた…解ってたのに…
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過去に縛られて､
現実に向き合うことができなくて―…
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逆に私が､貴方を不安にさせてしまった｡
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私の方が､貴方に"好きだ"って気持ち伝えられなかった―…
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A「……ごめんね……」
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審判 - パート2にはいってから終始号泣状態でした笑☆ 最後結ばれてホッとしました^^ (2019年7月25日 0時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー(プロフ) - 号泣しました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡他の作品もたくさん見てます。これからもたくさんの作品を書いてください！ (2013年11月30日 22時) (レス) id: a86812bbc4 (このIDを非表示/違反報告)
れみん☆(プロフ) - 涙ボロボロでてってやばかったです！！うちも今、恋愛関係の事でなやんでてめっちゃやばかったです!これからも、いっぱい書いてください。応援してます!! (2013年11月3日 21時) (レス) id: cf1af8f8c3 (このIDを非表示/違反報告)
サッカー少女(プロフ) - めっちゃ感動しました!!ところどころ共感できるところがあって、すごく支えになりました!!ありがとう!! (2013年3月18日 0時) (レス) id: 864d461c5c (このIDを非表示/違反報告)
arisu991114(プロフ) - すごくすごく胸が痛くなって、とても感動しました。この作品最高です。ありがとう。 (2012年10月12日 21時) (レス) id: f84b400912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*琳檎*
| 作成日時：2012年7月7日 14時
