(37)貴方side. ページ37
.
.
A「…もーっ!柚樹教えてよ!」
.
.
私は大股で歩く柚樹に必死についていった。
やっぱりどうしても気になって仕方なくて―…。
.
.
.
柚樹「だからなんでもねーって」
A「嘘ーっ、絶対なんかあるって顔してたし!ほら早く!」
柚樹「うっせー!黙れ。」
.
.
.
そう言うと柚樹はスタスタと先を歩いていった。
私はその場にピタッ、と立ち止まった。
.
.
A「…なんなのよ…。」
.
.
どうしても教えられない理由があるならそういえばいい。
でも…どうしてそれさえ言ってくれないの?
.
.
.
だから余計に気になっちゃうんじゃんか。
.
.
.
A「……いいや、本人から聞けば……」
.
.
.
そうすれば済む話。
柚樹じゃなくたって良い訳だしね。
.
.
うん、そうしよう。
.
.
.
その時、後ろから…
.
.
.
佳祐「やっほー♪」
.
.
.
そういって此方へ駆けてくる佳祐が。
そんな長身で来られても全然可愛くないんですけどね。
.
.
A「…こなくてよろしい!」
佳祐「えーっ、逃げるなよー!こらー!」
A「絶対やだー(笑)」
.
.
なんてちょっとだけ楽しんだり。
まあ、今すぐに聞くことでもないから…この時!って時に聞けばいいかな。
.
.
とりあえず今は逃げるのに夢中(笑)
.
.
.
そしてガラッ、とドアをあけ―…
.
.
.
佳祐「うおーっギリギリ勝ったー!」
A「うわ…負けたぁ…なんか悔しい…」
佳祐「女子が男子に勝てる訳ないだろ(笑)」
.
.
.
いつから対決になってたんだろう。
気づけば私達はおにごっこではなく競争になってた。
.
.
.
A「うー…。」
.
.
.
これでも私、女子の中で一番早いから…負けるなんて…。
.
.
.
.
佳祐「よしよし、本気出してごめんなー。」
.
.
.
.
そう言って私の頭の上にその大きな手を乗っけて撫でてくる。
.
.
.
それがなんだか居心地よくて。
.
.
.
でもちょっとむかついて。
.
.
.
A「……同情負けはいりません……」
.
.
.
触れられたところがまた熱くなる。
これ―…
.
.
.
.
.
なんですか。
.
.
.
.
.
(38)俺キスの番外編できましたー!→←(36)貴方side.
406人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時