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大袈裟に驚いてみせたカンタ。なんかにやにやしちゃうなぁ...
『ははーん、さてはあれだね?プレゼント決めなかったら私と喋ってられるからわざと言わないんでしょ?』
カ「...はい?」
『私と喋ってたいからドンピシャなプレゼントの案くれないんでしょ?』
カ「え、なんでそんな角度でポジティブ?」
『も〜!え〜?そういうことぉ〜?なぁんだ、言えよ!シャイボーイ♡』
彼の頬に人差し指をちょんとつけるとカンタはすぐさま離れてドン引きする。
カ「なんか寒気した。」
『もうじゃあ漫才しなくていいから帰って喋ろっか?』
カ「いやいや、結局プレゼントはどうするんですか?」
『え?決まったじゃん!』
カ「なんですか?」
『私達の結婚式の招待状!』
カ「なんでだよ、もういいです!」
『「ありがとうございました〜!」』
ぱちぱちと楽しそうに拍手してくれるトミー。カンタはめちゃくちゃ恥ずかしそうに顔を隠してる。
『大学時代のヘッタクソな漫才やってみましたがいかが?』
ト「いや、俺は好きっすよ笑」
カ「恥ずかしっ...」
『今このネタやんのちょっとアレなんだけどね...』
結婚式の招待状だなんてうちのおかんなら本気にしかねない。
ト「懐かし〜!ダンプパントリー!しかもちょっと漫才下手なのがおもろいっすね笑」
『当時はまじで傑作思いついたと思ってたからね私もカンタも』
カ「鼻伸びてましたねぇ...」
ト「しかも大学時代からずっとその関係なの笑えます笑」
『漫才やる前からずっとこんなやり取りしてたなそういえば』
私がカンタに結婚しよ〜!とちょっかいをかけるようになったのもこの漫才ができてからだったような気がする。ネタなのにこういう流れはどう?と案を出した時彼は本気で照れくさそうに嫌がったのだ。勿論当時彼には可愛い彼女が居て私にも別の彼氏がいた。それなのに何故かあのネタ考案の空間にはただの男と女が存在していた気がする。少し甘痒く、でも不快では無いそんな空気。私達はその空気をお気に入りの後輩、頼れる先輩という言葉に置き換えたのだった。
『知義、次の誕プレ何がいい?』
私の唐突なフリに笑みを噛み殺した彼はあっけらかんと答える。
ト「あー、結婚式の招待状っすね。」
ほらまた、あの照れた顔でそっぽを向くんだから。
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aaa・1時間前
大学生のふたりが漫才考えてんのてぇてぇ
bbb・1時間前
あの頃からの伏線を正式に回収お願いします
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作者名:ぴあ | 作成日時:2023年11月13日 7時