まんざい ページ6
カ「はいどうも〜水溜りボンドですお願いします!」
私の隣で始まる挨拶。カンタの隣にトミーはいない。今日はここに居ない彼にドッキリ(?)を仕掛けます。
カ「えー、僕とA先輩は大学のお笑いサークルに入っていたんですけど、実は1度だけ漫才をやってみようかとネタを考えたことがあります。」
『私とカンタの2人でね笑』
カ「なんで漫才するってなったんですっけ?」
『1回打ち上げとかでやってみる?ってなったけど、私とカンタが盛り上がりすぎて打ち上げでこのネタ消化すんの勿体なくね?って言って結局どこでもやんなかったっていう漫才だね笑』
カ「めっちゃ失礼ですね笑」
『皆に私達の仮のコンビ名教えてあげて?笑』
カ「えー...ダンプパントリー...」
『クソダサね?笑』
カ「言わないで下さい笑」
懐かしい昔の話。よくもまあこんなネタを覚えていたものだ。
カ「それでですね、僕と先輩とで考えたネタをトミーに見せたらどんな反応をするのか見てみたくなりまして、やっていきたいと思います。」
『私とカンタが仮のコンビを組もうとしたことがあるってトミーは知ってるからね。』
カ「なんならコンビ名も知ってますからね笑」
『あーもう、めっちゃ恥ずいわぁ...なんか!!!!』
カ「俺も恥ずいですよ!!!」
『一緒にネタ考えてたわ、深夜のマクドナルド...』
カ「考えてましたね笑」
私もカンタもコンビにおいてのネタ創作係だったのもあって、一緒に考えたのだ。
『珍しくカンタがツッコミだしね』
カ「このネタは俺ツッコミなんすよ笑」
『ちょっと、何回かネタ合わせしよ?』
カ「トミー来るまでにやっときましょう」
2人でネタ合わせをしているといっせいが手を叩きながら見てくれている。可愛い後輩だ。
カ「もうトミー来るっぽいですね」
『スーツに着替えろ、私はドレスに着替えてくる。』
カ「ガチなんですね笑」
あまり派手にならないようにネイビーのドレスを身に付けるとちょうどトミーがやってきたようだ。いっせいにカメラのセットを任せるとカンタと2人緊張しながら待機を始める。
ト「え、なになに?笑」
い「ちょっとそこでお待ち下さい」
いっせいが出囃子を鳴らしてくれたのを確認してカンタと共にトミーの前まで出ていく。カメラのセットまで完璧にやってくれたいっせいに感謝だ。
カ「どうも〜、ダンプパントリーですお願いしま〜す!」
ト「なんか始まったな笑」
183人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴあ | 作成日時:2023年11月13日 7時