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カ「行くでしょ、普通に。」
当たり前かのようにそう言うカンタ。でもそれって出来る人少ないと思うんだよね。
『お出かけの前に貴方の髪の毛弄っていい?』
カ「え!セットしてくれるんすか?」
『せっかくだからバチイケにしたいじゃん。』
カ「やった〜!」
ヘアアイロンとワックスを手にリビングに戻ると彼は私の顔をじっと見つめて首を傾げた。
カ「前髪切りました?」
『えっ...ドン引き...』
カ「ええ!?切ってなかったですか?」
『いや、ほんとについさっき3ミリとか前髪切った...なんでそんなこと分かる?笑』
カ「昨日の晩前髪がまつ毛にかかる〜って言ってたじゃないですか笑」
『ほんとに君って人は私の扱いが上手いな』
カ「ありがとうございます笑」
カンタの髪の毛を弄り始めると彼は言いにくそうに口を開く。
カ「俺、髪の量減ったと思いません?」
『あんまそんな風に感じないけどね。』
カ「ハゲちゃう...」
『私が髪の毛伸ばしてかつら作ってあげる』
カ「Aちゃんは俺にハゲいじりしてこないよね」
『髪の量なんてジジババになったらみんな少なくなんだよ』
あっす、と照れくさそうにそっぽ向いたカンタ。いつまで経っても照れ顔が愛おしいんだからたまったもんじゃない。
『ねー、サイゼのドリア食べたい。』
カ「え!サイゼ行こ!」
『ドリアとピザとサラダシェアしよ?』
カ「温泉卵乗せてね」
『贅沢!!』
カ「それまではどこ行きます?」
『んー、スカート買いたいんだよね』
カ「買いに行きましょ」
『着いてきてくれんの?笑』
カ「俺が選ぶ」
『じゃあ選んでもらお笑』
カンタはご飯も買い物も私の望みを聞いてくれる。だから私も少し寄り添ってみようか。
『車出すから企画の買い出ししとけば?』
カ「え!いいんすか!」
『東急ハンズ行ってドンキいってあとぼちぼち買い物しようか』
カ「昨日企画に必要なものリストアップしといて良かった〜」
『サイゼでアイス乗ってるフォカッチャも食べよ〜』
カ「俺プリン」
『シェアしよ』
カ「勿論」
友達から恋人になると長続きしないよって言ったやつ誰だ?こんなに私のことを優先する彼氏他に連れてきてみろと架空の人物に威嚇しながらこれからのデートに思いを馳せた。
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aaa・1時間前
ちょっとこのカップル好きだわ(語彙力)
bbb・1時間前
紺のシャツに誘導するAも当たり前のように紺のシャツ着る彼氏も両者シミラールックしたいの可愛すぎ
183人がお気に入り
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作者名:ぴあ | 作成日時:2023年11月13日 7時