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言えない ページ2

『で、お姉さんを
こんなとこに連れ込ませて何する気?』

「今からの質問に真面目に答えてネ」

『エ、うん』

「今までどこに行ってたの」

『…』

「…なんで電話してくれなかったノ」

『…』

「ネェ答えて」

『それは…』

「…」

『まだ、言えないかな』

「は?」

『というか言ったら多分殺されるというか』

「本当に何がアッタノそれ…」

『だから今はちょっと待っててね』

「…うん」

『なんだよ不服そうな顔して。
しょうがないでしょ?』

「…ソウダネ。
今日は久しぶりに会えたことを喜ぶよ」

『そうしてね』

「…」

『じゃ、またね』

「は!?ネェ!!」

『?』

「「?」じゃないよ!
数年ぶりの再開だよ!?
こんなあっさり終わっていいの!?」

『いやー、お姉さんも色々あるのよね』

「…ショゲ」

『…はいはい。
じゃあこの辺のお店とか
ダウニーの友達とか、
デートがてら紹介して?』

「デッ!?」

『ほらほら、
言いだしっぺが何突っ立ってんの。
はーやーくー』

「ウン!」

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作者名:僕っ子くん | 作成日時:2023年5月21日 9時

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