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sample pr ページ3

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「ずっと前から好きでした!」

志麻「ありがとうな」








これで何回目だろう


告白シーンを目撃するのは


いや、告白シーンを見せつけられるのは








『今回の子可愛かったじゃん、志麻のタイプだったくない?』


志麻「推しとしては完璧、返事しそうなったわ」


『なんでしなかったの?』


志麻「だって推しと恋人ってちゃうやん。推しはやっぱり貢ぎたくなるというかやっぱこう」








オタク全開の話を聞く気はさらさらない


こいつはいつも私を呼び出しては影で告白を見せつけて感想を求める


勇気をだして告白してる子に申し訳ないけどこんな男やめて正解だよ








志麻「今日で44人か」


『げっ、そんなの数えてたの?!きもすぎ』


志麻「きもくないわ!!」








小さいときからずっと隣にいるのが当たり前になってて


初めて誰かに告白されてるとこ見た時はすごくショックだった


たぶん当たり前がなくなるからそれが嫌だったんだと思う


でもこいつは一度だってYESと答えたことはない








『なんで返事しないの?』


志麻「なんでって、んー」








特に意味はないんだろう


帰り道同じ場所に向かって歩くのも出会ってからずっと


全然変わらない私たちのこの関係が一番心地いいのかもしれない


私たちにとってこの当たり前がなくなるのは嫌だ


ただそう思ってるのは私だけかもしれない








『じゃあまた明日ね』


志麻「あ!A待った!そのままそこいてや!!」








たった数歩先の玄関でそんなに必死になる?


バタバタと家に入って数分、中に入ろうかと思ったら


志麻の家のドアが開いた








『は、』


志麻「今日で44人、だから44本のバラを用意しました」


『ちょ、どういうこと』


志麻「Aと出会って今日まで、一度だって俺の想いは変わったことない。だから、受け取ってくれへん?」








44本のバラの花束を持って差し出す私の幼馴染


私だけの当たり前は志麻にとっても当たり前だったってこと


これから二人の当たり前になること








志麻「なに泣いてんねんw」


『ばかぁ、』


志麻「俺が誰かのものになるかもしれないって焦ると思て告白現場に呼んでたのに全然告白してこぉへんもんなあ」


『なにそれ!』


志麻「そんなずるい俺からのバラも受け取るもんなAちゃん?」


『うるさい!』








44本のバラ


出会い、変わらない愛を信じます



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ちゃも(プロフ) - 卯月さん» 了解です! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 4ef8fb14f0 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - Souさんが後輩がいいです!ありがとうございます! (2021年8月13日 12時) (レス) id: 042a180910 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃも(プロフ) - 卯月さん» コメントありがとうございます!了解しました!どっちが先輩後輩がいいとか希望ありますか? (2021年8月13日 0時) (レス) id: 4ef8fb14f0 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - コメント失礼します。お話とても素敵でした!リクエストなのですが、Souさんで先輩後輩の恋みたいなのをお願いしたいです! (2021年8月12日 17時) (レス) id: 042a180910 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃも(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます!了解です、頑張ります! (2021年8月10日 16時) (レス) id: 4ef8fb14f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃも | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2021年8月9日 16時

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