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披露宴が終わった夜。
Aのスマホに硝子からのメッセージが届いた。
『写真と動画、沢山撮ったよ。近々渡すから楽しみにしてて♪それと、手土産用意してくれてありがとう。』
(多分、写真の多くは悟さんVS補助監督の攻防戦なんだろうなぁ…)
Aは思わず苦笑する。
スマホをポケットに入れて、途中だったココアの用意をして夫の所へ向かう。
リビングのソファーに座っていた五条も、スマホの画面を見ていた。
「今日はお疲れ様。ココア用意したけど良かったらどう？」
そう声をかけると夫は此方を向いて嬉しそうに声を弾ませる。
「飲む〜！Aのココア大好き〜♡」
二人並んでココアを飲む。
春とはいえ夜はまだ幾らか寒いので、温かい飲み物が体に優しく染み渡る。
「無下限を使いっ放しで気持ちが疲れたでしょ？それ飲んだらもう休んだら？」
Aは明日は座学と体術の授業の後で任務だったが、五条は朝から任務が数件入っていた。
夫の体を心配しての発言だったのだが……
「や〜だ〜！まだ休まない〜！Aとイチャイチャしたい〜！！」
抱き締められて駄々をこねられてしまった。
年末年始から後、任務だ結婚式だ披露宴だと色々あって、皆無とまではいかないが、イチャイチャの頻度は少なかった。
五条にとってはA不足だった。
それは、Aにとっても同じ事で……
「じゃあ、もう少しこのままお話ししてようね」
アッサリ折れてしまった。
(悟さんに甘いし、弱いなぁ……私)
そう思いながら五条の肩に頭をもたれかからせ、お互いの片手を絡める。
「……実はさ、ついさっき五条家から連絡があったんだ」
夫の五条が、少し気まずそうに言葉を出した。
「お父さんとお母さんから？」
Aは五条家と養子縁組をしたまま五条に嫁いだ。
書類に不備は無かったが、その事で何か問題でもあったのだろうか？
そう言うと、五条は「そうじゃないんだ……」と、言って数分黙る。
少しの緊張の漂う数分間。
しかし、五条は覚悟を決めて言葉を出した。
「……一日も早く孫の顔を見たいって催促されたんだけど、赤ちゃん産む気……今ある？」
「…………え？」
五条の発言を理解するのに十秒はかかった。
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露里唄(プロフ) - キャッスさん» ありがとうございます。最後まで書き切れるよう頑張ります。のんびり更新なので、気長にお待ち頂けると嬉しいです。 (2022年4月10日 14時) (
レス) @page9 id: 29cf707392 (このIDを非表示/違反報告)
キャッス(プロフ) - 続き楽しみにしています！頑張って下さい！ (2022年4月10日 5時) (レス) id: c645bbf7af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2022年3月6日 2時
