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「お前も行くだろ？自分の最愛を迎えに」
「……！勿論！」
海里の言葉に一瞬驚いたが、五条は即答した。
それは五条の方から言おうとしていた事だった。
しかし……
「良いんですか？刻刃の人間以外に時間の旅をさせて」
夜蛾が一つの懸念を口にした。
五条が歴史を変える事はしないと信じているが、刻刃家としてはマズイのではと言った。
「確かに、家にバレたら懲罰モンだろうが……」
海里は一瞬口を閉じたが、ゆっくりと再び言葉を紡いだ。
「嬢ちゃんには、コイツの迎えが何よりも嬉しいんじゃねぇかって思ったんだ」
(やっぱりAの父親だよなぁ……)
口調は悪いがなんだかんだとお人好しな発言に、五条はしみじみとそう思った。
「……あれ？ちょっと待って」
Aを取り戻す希望が見えた事で泣き止んだ硝子は、違和感に気が付いた。
高専に現れた時、海里は『妹はどうした』と言った。
そして今は『最愛』と。
「何でコイツが妹を最愛にしているのを知っているんですか？」
「あ〜、こいつなぁ……」
旅行先で五条がウッカリ妹にキスしかけた、と海里はバラしてしまった。
その為
「五条……」
「悟……」
まだ『妹』の時にキスしようとか……お前どれだけ理性の紐がゆるいんだよ！！
そんな気持ちが込められた夜蛾と硝子の冷ややかな視線を、五条はこれでもかと浴びる事となった。
流石の五条もいたたまれず
「すぐにでも彼女を迎えに行こう！」
と叫んだ。
まあ、すぐに行きたいのも本心ではあるのだが。
「そうね」
「嬢ちゃんを早くこの時間に返してやらねぇとな」
刻刃の二人も即座に時間を廻る準備をする。
五条、海里、祈の三人は夜蛾と硝子から少し離れた。
そして海里は抜刀の構えを取る。
「廻りて戻れ時の波」
そう唱えて空を一閃すると、空間に大きな裂け目が出来た。
海里は祈の手を握った。
そして祈は五条に手を差し伸べる。
「五条君、私の手を取って。海里とはぐれると間違った時間に落ちてしまう可能性があるから」
そう言われ、迷い無く祈の手を取った。
そして三人が裂け目に入ったと同時に、空間は元通り塞がれた。
「五条……A……」
「無事に戻って来てくれ……！」
目の前から三人が消えて…
広い学長室で、残された二人は五条とAの帰還を祈っていた。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
