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「祈、嬢ちゃん」
海里は二人を店内に呼ぶ。
祈は、はいはいと言いながら、Aと共に男性陣の所へ向かった。
途中にある店内の厨房の冷蔵庫から、冷たい緑茶と氷入りのグラスを持って行き、女性陣は互いの連れの隣に座る。
祈がお茶を注いで配っている間に、海里が切り出した。
「嬢ちゃん、お前もしかして、時間の術式が使えるのか？」
唐突ではあったが、不思議と当てられた事に驚きはしなかった。
首肯で答えると、海里は
「そうか……」
と呟いた。
少し何かを躊躇うような素振りを見せたが、祈の用意した冷茶を一口飲み、話し始めた。
「お前が使う時間の術式、それは恐らくは『刻之廻手』と呼ばれているものだろう」
「「ときのめぐりて……？」」
五条兄妹の言葉が重なる。
言葉が変換出来ていないと察した祈は、近くにあったナプキンとボールペンで『刻之廻手』と書いた。
文字の意味をそのまま言ってしまえば、時間を廻る使い手、と言う事だろうか。
二人が文字に考えを馳せている所に、海里が言った。
「俺はその刻之廻手の術者だ。あの金髪もな」
五条兄妹は揃って海里を見た。
「刻之廻手とは、そんなにいるものなんですか？」
先に言葉にしたのはAだった。
海里の言葉に驚いたのは五条も同じだったが、同じ術式である分、Aの驚きの方が度合いは大きかった。
Aの質問に、海里は首を横に振る。
「いや、基本的に相伝で、一族でも俺とあの金髪しかいない。お前の存在は俺も初めて知った」
しかも、と海里は続ける。
「お前は天与呪縛で、俺達以上の実力を出せる可能性がある。実際に見たわけじゃ無ぇが、間違いは無ぇだろう」
「天与呪縛……！？」
そんな筈は無い。
自分には失っている物が無い。
頭が混乱し始めた時、五条がAを海里から見えなくするように自分の背中に隠した。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
