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突然唇を離されて、内心五条は戸惑った。
(もしかして、少しがっつき過ぎた……？)
そう思った時は一瞬慌てた。
しかし、Aの悲しそうな表情に、何かを憂う感情を読み取った。
Aが五条の感情の機微に敏いように、五条もA程ではないが、好きな少女の機微には敏い。
「どうかした？」
Aが話しやすいよう、穏やかな声音で問うた。
「ん…両想いになれたのは嬉しいけど……何だか五条のお父さんとお母さんに申し訳ないなって…多分、悲しむかなって……」
(何だ、そんなことか)
五条は安堵した。
てっきり、もっと重大な問題でも出て来るのかと思った。
「大丈夫だよ」
義理の両親の気持ちを考えるのは、いかにも家族思いのAらしい。
しかし、その心配は全く！これっぽっちも！必要無い。
「寧ろ喜ぶんじゃないかな。だって、僕のAへの気持ちを知ってるし」
「……え？」
五条の言葉が、上手く脳内で処理出来なかった。
(今何と？)
鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしているAに、五条はAが高専に預けられた日、ビリビリに破いたメッセージカードの内容を話した。
「自分好みに育てろって……お母さん……」
それにはAも脱力するしかなかった。
(光源氏と紫の上じゃないんだから……)
「パラダイス銀河かって感じだよね」
「人の思考を読んでボケるのやめて……」
あの両親にしてこの五条あり。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
目の前の好きな人の性格の根幹は、あの両親の影響が強いと、今やっと理解出来た気がした。
「それとこれは二ヶ月前、Aの肩にヒビを入れた話を聞いた両親から」
常に持っていたのだろうか、メッセージカードを渡される。
(もう、何が書いてあっても驚きも出来ない気がする)
そう思っていたが、そこに書かれた内容を読んで、更なる脱力をさせられた。
そこにはこう書かれていた。
『私達の可愛い娘を傷物にしたからには、責任を持って嫁に迎えなさい！！』
(傷物とか嫁とか……)
夜蛾といい、五条の両親といい……
「気が早いにも程があるでしょ！！」
大好きな人の腕の中で、Aは大声で周囲の大人へのツッコミを叫んだ。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
