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「まさかこんなに早く気持ちが通じるなんて…」
夢みたいだと五条は呟いた。
額にこめかみに頬に、キスの雨を降らせる。
Aはそれを受け止めつつも
「こんなに早く？ってどういう事？」
その言葉に引っかかりを感じて、声に出した。
「長くなるけど、聞いてくれる？」
そう言って、五条は自分の長年の恋心を、時間をかけてAに全て話した。
自分と同じ気持ちを五条も抱えていた事に、Aは心から喜んだ。
(でも、気持ちが通じるには時間がかかり過ぎでは？)
そう考えてから、五条が最近の決意を話した。
Aが五条家の娘でない事実を知って、それを受け入れられたら口説きにかかるつもりだったと聞いて
(確かに事実を受け入れてからすぐに気持ちが通じた……)
漸く五条の言葉に納得できた。
長年の想いが、お互いに素直になって秒速で叶うとは……
(長い事悩んだり苦しんだりしたお互いの気持ちって、もっと早く何とかできなかったのかなぁ…)
そう思いもしたが、ここまで時間がかかったからこそ喜びもひとしおなのだと理解もしている。
想い続けていて良かった。
五条が諦めないでいてくれて良かった。
どちらかが諦めていたら、今、こうしていられなかった。
「まあ、僕が口説く前にAから口説かれちゃったけどね☆」
真面目に話していたのから一転、五条はお茶目な表情でそう言った。
「もうっ……もうっ！」
茶化されたのがくやしくて恥ずかしくて、Aは五条の胸をポカポカと叩いた。
「恋愛経験値の低い人間を茶化すのはやめてよ！」
「あははっ！ゴメンゴメン！……でも、本当に嬉しかった。ありがとうA」
五条はそう言って、今度は唇にキスをした。
最初は啄むだけのものから、段々と深いものになっていく。
好きな子が、うっとりとした顔で自分のキスを受け止めている様子を、五条はじっくりと堪能した。
(キス……気持ち良い…)
好きな人からもらえるキスが、Aの思考を酩酊させる。
(まさか兄だと思っていた人と気持ちが通う日が来る…なんて……)
『兄』という単語が頭に浮かんだ時、五条家の両親の姿を思い出した。
一気に思考が現実に戻され、受け止めていた唇を離した。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
