伝わらない思い ht ページ30
犬猿の仲という言葉をご存知だろうか。
喧嘩するほど仲が良い、それは心理学的に立証されていたりもする
だからと言って、たかが心理学だ。それが現実にそぐわない事もあるだろう
私達がその実例なのだ
「ねぇ、ひとらん」
「うるさい、A。静かに出来ないの?」
その言葉に血が上る
生憎私は短気で、言われたら言い返すしか脳のない女だ。
「はぁ!?さっきまで静かに待ってたじゃんか!何その言い草、私だけが悪いみたいに言いやがって!」
「そーだよ、Aが悪い。Aが俺の畑荒らしたからでしょ。」
今ひとらんは畑を永遠と耕している
その光景を改めて見てうぐっと声をあげる
ただ、私の事を見直して欲しかったから、畑の仕事を手伝って良い所を見せたかっただけなのに
私が不器用な為に畑を荒らしてしまった
だが私が全て悪いとは言えない、元凶はひとらんにあるからだ
「その前にひとらんだって、私の事馬鹿にしてきたじゃんか!それが悪いの!」
「本当の事でしょ、それの何が悪いの。」
確かに本当の事なのかもしれない
私には好きな人がいて、その人とお前は結ばれないとひとらんは言うのだ
そうかもしれないけれど、淡い期待くらいしたっていいじゃないか
私はひとらんが好きだ。本人に言うのも恥ずかしいので言えていないのだが、好いているか相手はいると伝えてある
その時からひとらんは喧嘩腰で話すようになったのだ、それまでは普通に仲良くしてくれたのに
悲しい、その一言に尽きる。私は仲良くしたいのに…
恋なんて叶わなくていいから、またひとらんと仲の良い頃に戻りたい…
最近はそんな事も思うようになった
気に障るからどっか行っててと言われてしまったので、城下町をブラブラと徘徊する
何もする事ないし、甘味屋にでもいって一息つこう。
そう思った私は近場の甘味屋に入った、最近できたばっかりのお店らしい。そのせいか、たくさんの人で溢れていた
人混みをあまり好まない私としては、この店は駄目。
すっと扉を開け店から出ようとする
「お、Aじゃないか。」
聞き慣れた声に慌てて振り向く、振り向いた先には我らの総統、グルッペンがいた。
もぐもぐと甘い匂いを漂わせながら、私の方へと歩いてくる
「お前も一つどうだ?」
とたくさんの甘味がのせられている皿を、ずいっと私の方に差し出してきた
私の好きな甘い甘い食べ物…
人混みは嫌だけれど誘惑に負けてしまい、グルッペンとお茶会をする事にした
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うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ー`)褒めて頂き、嬉しい限りです!更新頑張らせて頂きます! (2017年7月3日 21時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます!どの話も素敵で・・・更新頑張って下さい! (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ー`)応援して下さっているなんて感謝感激です!今後とも精進するので、よろしくお願いします! (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます!更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます!! (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時:2017年5月20日 2時