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かつて、彼女といった駄菓子屋に連れて行ってやった
女は目を輝かせながら、何を買おうかと悩んでいた
あっ、と声をあげ一目散に駆け寄っていったところにあったのはサイダー。
なんや、好きなもんも一緒なんか。
サイダーをぷしゅぅっと開け、ゴクゴクといい音をたてて飲むあいつ。
汗を拭いながら、飲んでいる様はいつか見たような気さえもする。
それを横目に咥えていたタバコの火を消し、自分もちょびちょびと甘ったるいサイダーを飲んだ
「私ね、サイダーが好きなの。透き通ってて程よく甘くて、何より夏って感じが好き」
あいつは暑い気温が持病の関係で体に良くないのに、夏のサイダーが好きだっていってよく俺と出掛けてた。
その度に、フラフラしよるから俺が一緒にいてやったんやっけ。
懐かしい、そんな思い出に浸りながら
「そーいや、あいつもそんな事言うとったわ」
と女をみながら呟いた
女はこっちを見て、くすくすと笑いながら
「やっぱり、その人と私似てるのかもね」
といいながら、ビンを椅子の上に置いた。
「じゃ、私はここでお暇しよっかな。わざわざ思い出の場所に連れてきてくれてありがとう、楽しかったよ。」
正直楽しかった、彼女ではないけれど彼女と居たような気になれたのだから。
「おん、また会おうな」
どんどん遠くなって行く女をみながら、僕は手をふる
「それはもう無理だけど、私は貴方の事見守ってるね」
大きい声であいつは叫んだ
「あ…?」
ふふっと笑った仕草をみせ、俺に大きく手を振りながら
「元気そうで良かった、じゃーね!鬱先生。」
そういって陽炎の中へ消えていった
それをただ見つめる事しか出来なかった僕の口の中には、まだ思い出の味が残っていた。
思い出のサイダー
▼以下礼文▼
星、お気に入り…本当に閲覧者様には感謝しきれない限りです
星50、お気に入り100いきましたので、毎日異なった人の話を2話あげさせて頂く事にします(^^
次回3話あげするとしたら、星100 お気に入り200を目指したい所です。
星100は結構厳しいので、多分無理だとは思うのですけれど( ¯ᒡ̱¯ )
出来ることならやりたいですね、良ければよろしくお願いしますね( ˊᵕˋ )
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うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ー`)褒めて頂き、嬉しい限りです!更新頑張らせて頂きます! (2017年7月3日 21時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます!どの話も素敵で・・・更新頑張って下さい! (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ー`)応援して下さっているなんて感謝感激です!今後とも精進するので、よろしくお願いします! (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます!更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます!! (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時:2017年5月20日 2時