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#105 紫耀side ページ5
紫耀「....渚沙、ありがとう。」
「私こそ...」
今まで渚沙に抱いていた気持ち。
一人の女性として好きだという気持ち。
今すぐには忘れられない。
だって俺の初恋だから。
ただ、この気持ちはもう表に出すことはない。
何よりも、俺にとって渚沙が笑顔でいてくれることの方が大事だって気づいたから。
それと...もう一つ。
俺が渚沙にしてあげられること...
それは、
紫耀「渚沙さ...アイツのことまだ好きなんだろ。」
アイツへのまだ好きって気持ちを、解放させてあげること。
「えっ...急に何言って、」
紫耀「偶然だけど、部屋にあった紙袋見つけちゃって。あれ、アイツのなんだろ？」
「.....あぁ。あれね、捨て忘れちゃっただけ....」
紫耀「嘘つくなよ。」
「......どっちにしたって、もう遅いから。」
紫耀「...遅いって、」
「彼に、私たちのこと言っちゃったの。」
(は？！)
紫耀「...マジかよ...何で話したんだよ!!!!」
「海人には....隠し事したくなかった。前に、少しだけ私の幼少期を話した時。
”それでもいい”って言ってくれたのがすごく嬉しくて...でも真に受けた私がバカだった。」
紫耀「....渚沙」
それくらい、
アイツへの気持ちが本当だったってことなんだな。
「当たり前だよね。そんな女、誰でも嫌だよ。何期待してたんだろう..あたし。」
紫耀「でも、まだ期待してんだろ？」
「え....」
紫耀「モタモタしてると、他の女に捕られるぞ。アイツ、女にモテそうな顔してるし。」
「紫耀っ...」
紫耀「行って来いよ。アイツのところ。」
”ほら早く！”
渚沙の細い腕を引っ張り、立たせた。
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秋風 - uhaaさん» コメント、ありがとうございます。最高だなんて言っていただけて凄くうれしいです！！作者としても感情移入してもらえる作品が目標でしたので、励みになります！これからも楽しんで読んでください。応援よろしくお願いします！！ (2019年10月30日 22時) (
レス) id: b4e59471fe (このIDを非表示/違反報告)
uhaa(プロフ) - めちゃくちゃ胸が締め付けられました！！最高です！！ (2019年10月30日 7時) (レス) id: 67f0042777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋風 | 作成日時：2019年10月3日 5時
