【ヒロアカ】ブラコンって言うけど、弟が可愛いのが悪いと思う (ページ12)

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心臓に悪すぎて命が足りねぇよページ12

医務室の前に行くと出久の友達らしき子達がいた。

みんな私に気付いたようで、誰だ？何者？とざわざわしていた。

「あ、あの…。」

茶髪の可愛らしい麗らかな女の子が私に話しかけようとしたらガラッと医務室の扉が開いた。

「おや、アンタも来たのかい。悪いけど今から手術するから入れないよ。」

「し…手術…？」

リカバリーガールの思わぬ言葉に他の子達もざわつき始めた。

どうしよう出久が。もっと強く言うべきだったかな。とたくさんの負の感情が押し寄せてきて苦しくなった。

「流石に私の個性では治しきれないからね。大丈夫。必ず治すさ。」

「……っ。お願い…します…。」

やばい泣きそう…。流石に見ず知らずの少年少女に涙を見せる気にはならなかった。

私を引き留める声が聞こえたが適当に謝り逃げ出してしまった。出久のお友達に悪い印象ついちゃったな…。

＿＿＿＿＿＿

暫く走り続け人気のない場所に着いた。

ここで思い切り泣いてやろうと思っていたが走っている時には、既に抑えられなかったみたいで涙が零れてしまっていた。

このままだと何れあの子は沢山の人を守り、傷負い続け身を滅ぼすんじゃないのかと思ってしまう。

そんな事はあってほしくない。

人を助けるなとは言わない。ヒーローになれば傷を負うのは分かっている。

だけどこれじゃあヒーローになる前に死んじゃうんじゃないかと思ってしまう。