【ヒロアカ】ブラコンって言うけど、弟が可愛いのが悪いと思う (ページ11)

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見ていて辛いよね涙止まんねぇよページ11

「ふんふん〜♪」

出久を探すため会場を出た私たち。

「弟くん居らんね〜」

「友達と飯食ってんだろ。邪魔はしてやるなよ」

しかしどこを探しても出久の姿は見えず、友人たちとご飯を食べているのかもと思い仕方なく引き返した。

会いたかったな…。

「顔に出てんぞブラコン。」

コツンと頭を叩いてきた静夜。痛くは無い。
恐らく元気づけてくれているのだろう。
無愛想だが優しい奴＿＿。

・・―――――――――・・

昼休憩が終わり、トーナメント戦が始まった。

第1回戦は、出久の勝利で終わった。

相手の心操人使くんはとても強い個性を持っていたが、なんとか勝てたみたいでよかった。
彼も強かったからな…頑張れ少年！お姉さんは応援しているぞ！

2回戦は、あの轟焦凍くんだ。

結果を言うと焦凍くんの勝利だ。
ただなんと言うか、、あの時出久は勝つのではなく彼を助けているように見えた。

人を助けるのはいいことだ……でもそれで自分が怪我をして良い訳では無い。
あの子が優しい子というのは知っている。
いじめられている子を助けたり、自分をいじめていた勝己を助けるために敵に立ち向かって行ったりと…。

人を助けるためなら自分のことはどうでもいいような、自己犠牲ってやつ？
姉である私からすれば、絶対にやめて欲しいと思う。

私はそんなことをグルグルと考えながら出久が眠っている医務室へ向かって行った＿＿＿。