Close to you 1 ページ27
何だか身体が熱い…風邪をひいたのかなぁ。もう朝なのに、身体が重くて起きられない…。眠れたのか、一睡もしていないのか…分からない。ふと、何かを握りしめている自分に気付く…何だろう、これは……そうだ、リヴァイのハンカチだ。いつも枕元に置いて眠るハンカチだ。それを今朝は何故か握りしめている……眠る前には頬の横にあったはずだけど…。
辛い…心が軋んで、冷たい水に浸されたような。どうしたんだろう…昨日はリヴァイと丘の上でサンドウィッチを食べて…えっと……たわいもない話をして、キスをくれた。青い空に鳥が飛んでいて…リヴァイが隣にいて、幸せだった……だった…のに。どうして元気が出ないんだろう…
ふと、背の高い女の人が浮かぶ…。背中には自由の翼があって……調査兵団の人だ。えっと……誰だっけ…その姿が鮮明になるにつれて、嫌な気持ちになる……もういい、思い出したくないの。嫌なの……どうか、そこでやめておいて！お願い！もうこれ以上は思い出したくないの！！思い出さないでって言ってるじゃない！！だって、その人は………！！
そっか…私、あの女の人に嫉妬してるのか…。
昨日、リヴァイと別れてから後の記憶がない。ぼんやり帰り、ぼんやり過ごし、ぼんやりシャワーを浴びて、ぼんやりベッドに入ったのだろうか。
ひとつだけ、思い出したことがある。横になった後、目尻から涙が伝い落ち……それを、リヴァイのハンカチで拭いたんだ。
きっとそのまま、浅い眠りの中を、漂っていたのだろう。
リヴァイはキスをしてくれた。丘の上でも、別れ際にも。それなのに、あの女の人がチラついて嫌な気持ちになるんだ。ただの仕事仲間だってわかっているのに、素直にそう思えない自分がいた。
気持ちも
身体も
炎のような
氷のような──
今日あたりから、冬の仕事を探すはずだったのに、具合が悪い。毎年お世話になる仕立て屋さんに伺おうと思っていたのに、こんな気持ちでは、こんな体調では、とても行けないや。
こんな私を見たら、リヴァイはどう思うだろうか。昨日みたいに、どうしようもねぇ奴だって、キスをしてくれるだろうか。面倒臭い女はゴメンだって、嫌われるかも知れない。
そこでまた、あの女の人が頭に浮かんでくる。
頭を振って払おうとすると、ズキズキ痛んだ。寝不足なんだ。もうひと眠りしたら、元気に起きれるはずと目を閉じた瞬間、扉を叩く音がした。
「A！ 俺だ、開けてくれ」
リヴァイの声だった。
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ちか(プロフ) - (*´∇｀)さん» 初めまして。読んでいただき、ありがとうございます。面白いと言っていただけて、大変嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、頑張ります(^^♪ (2018年8月5日 7時) (
レス) id: d18ebea9c2 (このIDを非表示/違反報告)
(*´∇｀) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年8月5日 0時) (レス) id: 737145386d (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 琴さん» ありがとうございます！ (2018年7月27日 13時) (レス) id: 0d180ac097 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - ちかさん» 更新楽しみに待ってます(^｡^)頑張ってください！ (2018年7月27日 8時) (レス) id: 8f97a39ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 琴さん» 初めまして。読んでいただき、ありがとうございます！私自身、ときめきたくて書いているので、そう言っていただけると、とても励みになります。のんびり更新ですが、これからもよろしくお願いします(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2018年7月26日 20時) (レス) id: 0d180ac097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ch | 作成日時：2018年2月28日 18時
