不思議な感覚 ページ9
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「丸山、次俺だから！代われ」
他の人にマイクを求められると、ハッとして
わざわざ端っこのわたしの方まで来てくれた。
ネイビーのグラデーションニットに
黒のカラーパンツ。
いつもよりも動きのある焦げ茶の髪の毛。
男性は女性よりも若く見えるって言うけど
ほんと、32歳には見えない。
『こんばんは、お疲れ様です。』
「こんばんはぁ。お隣失礼します〜」
いつもの営業スマイルとはどこか違う
少しぎこちない笑顔で隣に腰をおろす。
「まさか中野さんがいはるなんて、びっくりしました」
ちなみにわたしはあなたの美声にも
びっくりしました。
『錦戸とご飯に行ってて、その帰りなんです』
「あ、そうやったんですか」
何気なく答えつつ、名前を
覚えてくれていたことが嬉しかったり。
ふと、来た瞬間から捕まっていた錦戸の方に
目を向けるとさっそく歌って飲まされていた。
家まで送ってく、なんて言ってたけど
先に潰れるんじゃないの？
「何飲みます？飲み放題なんで」
『じゃあ、えーっと、アプリコットフィズで。』
「ほい。他何か頼む人いますかー？」
注文の電話をしてくれる丸山さんを見て
お酒を飲んだせいもあるのかもしれないけど
ふわふわした、不思議な感覚に陥る。
昨日まで必要最低限話すくらいの
ただの店員さんとお客だったのに
それは今も変わらないけど。
こうして隣に座って話してる。
あ、そうだ
『あの、この前はありがとうございました。
雑誌。すっごく気に入りました』
「ほんまですか？よかったです、いつも買わはる
もんとか見てて、こんなんも好きちゃうかなぁって」
思って、の「おも」だけ言って
丸山さんが、あっ、て顔をした。
その表情に頭にハテナマークを浮かべて
キョトンとしていると
「や、あの、なんか僕、気持ち悪いですね…」
えぇっ！？
『なんでですか！嬉しいです。お客さんのこと
よく見て、考えてらっしゃるんだなぁって
感動しました！』
気持ち悪いなんて思ってもないし、自分のことを
そんな風に言うもんだから、しっかりと彼の方に
体を向けて話す言葉に思わず力が入った。
困ったみたいな丸山さんの顔がどんどん
赤くなっていく、ような…？
「丸山、おまえだけずりぃぞ！ほら、次の曲」
『えっまた僕！？』
そこからは丸山さんは前に行ったり戻ってきたりで
あんまり話せなかったけど、周りの人たちとも
会話は弾んで楽しい時間は過ぎていった。
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ひまわり(プロフ) - ましさん» このお話を書く時にタイトルを1番悩んだので、そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！ここまで読んでくださって本当にありがとうございました(〃^ω^〃) (2019年8月17日 11時) (
レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - あやたんさん» コメントありがとうございます！だいぶ時間が経ってしまいましたが、その後の二人のお話を書き始めましたのでまたお暇な時に覗きに来ていただければ嬉しいです^_^ (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ちえっちさん» コメントありがとうございます〜！実は青の方の丸ちゃんのお話は私自身涙ながら書いていたので、これ読んでる人も泣けるのかな…と不安になっていたのですが、そう言っていただけて嬉しいです(/ _ ; )だいぶお待たせしましたが、続編もよろしくお願いします〜！ (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆうさん» お優しいコメント、嬉しすぎます！青のシリーズの方も読んでいただけてるなんてめちゃくちゃ嬉しいです！１年ぶりとなりましたが続編始動してますので、また遊びに来て下さいね(^^) (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - kukuさん» 初めまして^_^コメント嬉しいです！両想い…かな？どうかな？って時期、めちゃくちゃ楽しいですよね！その感覚を書きながら思い出してました(笑)だいぶ経ちましたが、続編ではこれからの二人を書いていくつもりです〜 (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2015年11月26日 19時
