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名前を繰り返すと激しく奥を探られる。のどから自然と漏れる自分の声。ああ…もう少し…
「隆平、愛してるよ…」
その瞬間に体が痙攣を起こしたように跳ねる。ああ…なんて気持ちぃんやろ…あ…待って…
「隆平…」
まだそこが出口じゃないの？震える体を押さえ込まれて、さらに激しく揺さぶられる。
「ﾊｧ…」
大倉さんの切羽詰まった荒い呼吸。あまりの刺激の強さに、ダメと繰り返しながら、身体は勝手に大倉さんに腰をくっつけて、良いところを探す。
「隆平…隆平…」
ああぁ…また…。怖くて手を伸ばして。その手を掴まれた瞬間、グンッと体が仰け反って。余韻の中で大倉さんの身体の震えを全身で感じる。
「隆平…ﾊｧ…たまらんわ…」
一気に冷えた身体に愛おしさを感じて大倉さんを抱きしめる。
「ん…よかった？」
「うん。ヤバかった。こんなん初めて。」
「ふふ。よかった。隆平、ほら、ここで寝て。」
「ん…」
大倉さんの腕の中。大倉さんの匂い。
「好き…」
「ん？」
「大倉さん…好き…」
「ふふ。名前は？」
眠りと現実の狭間で、優しいたくさんのキスに癒やされる。
「隆平。愛してるよ。」
「ん…ぼく…も…」
あたたかい手が頭を撫でてくれる。心地よい極上の眠り。それから、付き合いたての胸の高鳴りをどうしたって抑えられない僕たちは、楽しくて激しい恋人の時間を何度も繰り返した。
◇
恋人になって、しばらく。週末は陶芸教室へ二人で行き、大倉さんは講師、僕は生徒として創作に励む。
「マル、もう少しやな。仕上げ、頑張ってみよう。」
「はい。」
章ちゃんに励まされて展覧会に向けて新しい作品を試みた。いよいよ仕上げという段階に入ったけど、いまいちイメージが固まらない。創り出したときは明確やったのになぁ。
「まあ、気楽に。焦らんと。」
「展覧会はあと２ヶ月くらいか。ヤス。来週二人とも休んでええ？」
「ん？ええよ。まあ、マルは生徒さんやねんから好きなときに来てくれたらええんやし。寂しいけど。」
「しょーちゃ〜ん！」
「こら！くっついたらあかん。」
「あ…」
「ふん！減るもんちゃうのに。せっかくマルが‥」
「あかん。そんなもん、俺の前でなんか絶対あかん。」
「んじゃ、お前のおらん時にしよ。マル、来週は大倉が気分転換させてくれるって。」
「え？」
「もー！先に言うなよ。丸山さん、帰ろか。」
「ん。章ちゃん、じゃあまた再来週かな。」
「はいはい。楽しんでおいで。」
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orange(プロフ) - いつもありがとうございます。この場所があって、たくさん倉丸ちゃんに浸れるので、日々の活力になっています。また見に来てください！ (2023年1月23日 22時) (
レス) id: 12b1e8c154 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。いつも物凄く楽しみにしています、この二人のお話が少ないので強火の倉丸担オタクとしては最高に嬉しいです。次回作も楽しみに待ってます。 (2023年1月23日 8時) (レス) @page32 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2023年1月7日 21時
