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「丸山さんは甘えたさんやとは思ってたけど、ここまでとは思ってなかったな。」

優しく頭を撫でてくれるとペットボトルの水を含んだ口が重なる。ゆっくりと流し込まれる冷たい水が、自分の体を流れていった。

「もっと欲しいの?」

笑顔を作る大倉さんの口もと。全部自分のものにしたい。

「ええよ。」

何度も繰り返して水を飲み干して。その時にはすっかり体が火照って、また大倉さんが欲しくてたまらなくなっていた。

フカフカのベッドに押し倒されて、大倉さんの重みを感じて幸せになる。

「顔見ながらね。」

大倉さんの体が一回り大きくなったように感じる。全身から放たれる男らしい色気。たまらなく欲しくて、恥ずかしくて、でももっと見てほしくて…

「丸山さん、全部預けて。さっきと同じ。何も考えんと、俺にちょうだい。」

優しい愛撫の合間のそんな声に、もう考えるのをやめた。

「そう。それでいいよ。」

そのまま恐ろしい快感が何度も押し寄せる。自分の叫び声に我に返って、また溺れていく。ベッドの上で散々跳ねて、それを大倉さんがじっと見ているのがたまらなくて、止まらない。

最後はどうなったのか。眉間にシワを寄せて衝動に耐えている顔に興奮して、それが解放されるのを見届けたら、あまりの幸せに気を失うように眠ってしまった。



カーテンから漏れる朝日。いつもの朝。でも見慣れない景色。一瞬戸惑って、一瞬で思い出す。体が痛いのにすっきりと解放されたよう。

横には大倉さんの寝顔。かわいい。驚くほどかわいい。昨夜の男くさい大倉さんはどこへやら。少年のような大倉さんに愛しさがこみ上げる。

「おはよ。」

「起きてたんですか?」

「今起きた。」

頬を撫でられて、引き寄せられ、そのままキスをする。あんなに激しかった時間が嘘のような穏やかな朝。

「丸山さん。色っぽかったな。」

「大倉さん、恐ろしくかっこよかった。」

「惚れた?」

「うん。」

「ふふ。抱っこしよう。」

「素肌で触れ合うって、こんなに気持ちいいもんなんですね。」

「そんなこと、そんなかすれた声で言われたらたまらんのやけど。」

叫びすぎた自覚はあるけど、こんなにかすかすの声になるまで夢中になってたなんて。

「悔しいな。」

「え?」

「色っぽい丸山さんのこと、俺だけが知ってるんじゃないと思うと、だいぶ悔しい。」

見つめながら残念そうな顔をされると胸が締め付けられる。でも…

「でも、こんなに大事にしてもらったのは初めてです。」

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orange(プロフ) - いつもありがとうございます。この場所があって、たくさん倉丸ちゃんに浸れるので、日々の活力になっています。また見に来てください! (2023年1月23日 22時) (レス) id: 12b1e8c154 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。いつも物凄く楽しみにしています、この二人のお話が少ないので強火の倉丸担オタクとしては最高に嬉しいです。次回作も楽しみに待ってます。 (2023年1月23日 8時) (レス) @page32 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:orange | 作成日時:2023年1月7日 21時

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