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「こっち…」

準備は自分でって言ってるのに、全く言うことを聞いてくれない。いやいやと首を振るけど、大倉さんがしてくれる全てが気持ちよくて、そのままその肩に顔を埋める。

「丸山さん…」

でも、耳もとで「キスして」なんて言われたら、気持ちよさに溺れるのを奮い立たせて、大倉さんを引き寄せていた。

すると、さっきまでの数十倍の気持ちよさに襲われる。

おかしくなりそうでどうしていいかわからない。思わずすがるように大倉さんを見つめる。

「大倉さん…」

「何も考えんと。ほら、これがいい?」

とてつもなく優しい瞳に捉えられると、たまらない気持ちが押し寄せて、そのまま大きな声を出して弾けた。

「かわいい…ほら、手貸して。」

跪いて、その優しい瞳を見つめる。頭を撫でられて、何度も褒められて、次第に鋭い視線に変わる大倉さんに呼吸が止まりそうになりながら、その先を期待して動く。

「欲しい?」

おでこをくっつけて言われたその言葉に、かすれた声で答える。

「ん…欲しい…」

うながされるまま壁に手をつく。背中を抱きしめられる。体が離れて、寂しくて後ろを向いた。

そこにはシャワーの水が滴る髪をかきあげる大倉さん。見惚れていると、じっと僕を見つめる大倉さんに満たされていく。

眉間のシワが濃くなる大倉さんの表情が、あまりにも色っぽい。

「大倉さん…」

たまらず名前を呼ぶ。衝動に耐えるその表情が少し笑顔を作ってくれた。

「やばい。丸山さん。」

その言葉がうれしくて腰がうずく。

「動くよ…」

そのまま味わったことのない気持ちよさに狂ったように声が出ていく。あまりの鋭さに何度も意識が飛びそうになりながら、大倉さんのくれる激しさに身を任せて、背中を走る稲妻のような快感に頭が真っ白になった。

「ハァ…ほんま、やばい。かわいい。こっち向いて。」

ぐったりとへたり込んだ僕に優しいキスのご褒美。心地よくてそのまま眠ってしまいそう。

「だめ。起きて。ほら、おいで。」

大倉さんが世話をしてくれているうちに眠気がさめてくる。

「よかった?」

「ん。」

うれしそうな大倉さんに抱きしめられる。驚くほど満たされる心。

「なんか飲もう。」

「離れたくない。」

「ふふ。じゃあこのまま動くか。」

その言葉に甘えて、抱きついたまま移動する。でもそのうち歩き方が面白くなってきて…

「あかん!(笑)!いくらなんでも笑ってまうわ!」

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orange(プロフ) - いつもありがとうございます。この場所があって、たくさん倉丸ちゃんに浸れるので、日々の活力になっています。また見に来てください! (2023年1月23日 22時) (レス) id: 12b1e8c154 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。いつも物凄く楽しみにしています、この二人のお話が少ないので強火の倉丸担オタクとしては最高に嬉しいです。次回作も楽しみに待ってます。 (2023年1月23日 8時) (レス) @page32 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:orange | 作成日時:2023年1月7日 21時

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