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「痛い気持ちは、丸山さんがしてくれたみたいにずっと撫でてるから。痛くなったらいつでも言うて？俺もちゃんと言うから。」
「ん…ありがと…」
それから、大倉さんは僕の首を優しく包んで、そこに沢山のキスをくれた。
何度も丁寧に。そして重なる唇。不幸はみんな吸い取られて、二人の間で熱い想いに変化する。
隅々まで探り合いながら、服を脱がせて素肌で触れ合う。
脳の奥が痺れる。もっと欲しい。互いのベルトを寛げて、自然と求める快楽。
「大倉さん…」
呼びかけると激しいキスで塞がれる。もう何も考えられない。一緒に…二人で…とつぶやくうちに、一気にのぼりつめた。
激しい呼吸が穏やかに落ち着く頃、床に寝転がりながら軽くキスを交わす。
「そういえばさ。丸山さんとキスするの、今日が初めてじゃないんですよね。」
「え？」
「ふふ。ほんまに全然覚えてないんやもん。ちょっとショックだったんですから。」
何を言っているのか全くわからない。初めてじゃない？
「ああっ！」
「思い出しました？」
「いえ、まさか、酔っ払って送ってもらったとき？」
「そう！しかも、少しふれたら、うるんだ瞳で「もっと」なんて言われて。あの時、ほんまに俺危なかった。寝顔も悶絶ものだったし。」
そんなことをやらかしてしまっていたなんて…
「もう俺のいないところで飲酒は絶対禁止ですから。」
「なんか僕、キスしたくなるみたいですね。」
「何を呑気に。そんなことしたら、もう閉じ込めて出しませんから。」
「…怖い。」
僕の言葉に少し微笑んで、そっと頬を撫でてくれる。眩しいものでも見るように僕のことを見つめてくれる。
「あの時から俺のこと少しは好きでいてくれたんですか？」
「…内緒です。」
「なんで？」
「だって…いつからなんてそんなん…」
話しながらゆっくりと二人の距離が縮まる。
大倉さんのおでこがくっついて、鼻が触れ合って、頭と背中を引き寄せられて、再び触れ合うくちびる。
飽きることのない感触に、ふたたび熱がこもっていく。
「丸山さん、来て。」
体を起こされて、そのまま連れて行かれた浴室。強引に引き寄せられて、溺れるような激しいキス。
「ね。」
「ん？」
「丸山さんはねこちゃんでしょ？」
「ん。大倉さんも…？」
「俺はどちらでも。でも丸山さんのことは俺のもんにしたい。いい？」
熱い視線に釘付けになる。自然と頷いて、自分からキスをしていた。
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orange(プロフ) - いつもありがとうございます。この場所があって、たくさん倉丸ちゃんに浸れるので、日々の活力になっています。また見に来てください！ (2023年1月23日 22時) (
レス) id: 12b1e8c154 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。いつも物凄く楽しみにしています、この二人のお話が少ないので強火の倉丸担オタクとしては最高に嬉しいです。次回作も楽しみに待ってます。 (2023年1月23日 8時) (レス) @page32 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2023年1月7日 21時
