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「はい。国境から祖父に呼びかけていこうと思います。わたしが国に向かっていることはおそらく気づいていると思うのですが、何か交信出来ない理由があるのか、わたしのやり方が間違っているのか…」
「まぁ、チャレンジするしかないわな。」
「はい。」
「使者を立てたら、謀反を起こしたであろう人物が対応に出てくるかな…」
「それはわかりません。書面だけ受け取って、そのまま帰らされるかもしれませんし。」
「ん…。俺が行くか。」
「いえ、陛下。それはいけません。誰が行くかはもうしばらく様子を見てから考えさせてください。」
「そうか…。では判断はお前に任せる。」
「ありがとうございます。」
「属国になった３国は何か情報を持ってなかったん？」
「何も。神の国に御子がいないという噂は知っていた。しかし３年以上特に何も変化がないから、ただの噂として気にしていなかったらしい。年に何回か行われる面会みたいなもんも行われていたらしいから。」
「そうなんや。一体何が目的なんやろ。壊したかったらさっさと壊せばよかったのに。」
「…それが簡単に出来ない状態やったんかな。」
「え？」
「例えば、おじいさんやもしかして父上が生きていて何かストッパーになっているとか…」
「わからんな。まぁでも、世界にとっては助かってるんやろ。逆に今からの隆平の行動で、大きな変化が来るかもしれへんで。」
「そうですね…」
「隆平…」
「とりあえず、このまま進軍する。一旦解散や。」
街の大きなホテルの１室。隆平は真剣な顔で座り込んだ。
「隆平？大丈夫か？」
「うん。あ。忠義、章大のこと呼んでもらわれへん？２人で話がしたい。」
「あかん。」
「え？」
「あかんよ、２人だけなんて。どうせ内緒の話するんやろ？」
「あ。」
「あ、じゃないよ。ほんまに。勝手な行動はやめてください。」
「いや…でも、何というか、居ててもよぅわからん話になると思うし…」
「そんなこと言って、２人で内緒で国内に潜入するつもりやろ？」
「いや…あの…」
「隆平は嘘つかれへんねん。俺に嘘つこうなんて100万年はやい。」
「ウッ…でも…」
「あかん。」
じっと真剣に隆平を見つめる。しばらくすると観念したように息を吐いた。
「…わかった。…えと…章大は…」
「明日じゃあかんの？」
そっと隆平の頬に手を滑らせる。見上げる隆平の瞳がきれいに揺らめいた。
「隆平…」
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orange(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもありがとうございます！感想いただけてとてもうれしいです。また頑張ってみます！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。でももうこの２人のイチャこらを読めないのはめちゃ寂しい。ぜひぜひ次作をよろしくお願いします、楽しみに待ってます。 (2022年1月27日 8時) (レス) @page38 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます！まさかコメントをいただけると思っていなかったのと、丁寧なお言葉に、ものすごく癒されました！！こんな拙い文章で申し訳ないですが、読んでいただけてうれしいです。 (2022年1月22日 13時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - モヤモヤした気持ち、少し分かるような気がします。その中で更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています、orangeさんのペースでの更新待ってます。 (2022年1月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 星がなんぼあっても足りない…… (2021年9月15日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年9月3日 7時
