226 ページ26
「え？」
「お父さんって感じ。今すぐ思い切りチューしたいくらい格好いい。」
「なんやねんそれ！」
飲みながら大好きな人と美味しいものを食べる。ほんまにこれにつきるわ。
「美味しかったぁ！ごちそうさまでした。忠義、ありがとう。」
何度もお礼を言ってくれる隆平。ほんまに計画しがいがある。
「ん。帰ろっか。」
「うん！」
イルミネーションを見ようと思って、ゆっくり歩いてタクシーを探す。混みまくってたけど、運良く捕まえることが出来て、外の景色を眺めながらホテルに戻る。
「忠義…」
部屋に着いた瞬間、甘い声で呼ばれたら、ギュと抱きついてこられる。
「大好き。」
「ふふっ。俺も。」
包み込むように抱きしめたら、頭の上にキスを落とす。
「好きでたまらんねん、忠義…」
「うれしい。俺もやで…」
「隣におるのに、誰よりも忠義の近くにいるのに、ちょっとの隙間が嫌やねん。」
「そっか。じゃあもっとぎゅっとしよ。」
「うん…でもチューもして…」
「ふふっ…欲張りやなぁ。ほら、こっち見て。」
恥ずかしいのか、少し戸惑っている隆平の顎に手を添えて、自分の方に向かせる。可愛い瞳と出会ったら、そっと唇を重ねた。
「ﾝｯ…」
見つめあって微笑んで、その後何度も重なって深くなる２人のキス。
「忠義…」
「隆平…」
名前を互いに呼ぶだけで気持ちが高まっていく。どんどん熱くなる吐息。互いの熱が体に注ぎ込まれて、身体中が熱くなる。
「たぁ…ﾊｧ…好き…」
「ﾊｧ…りゅう…」
キスが気持ちよすぎて次に踏み出せないでいると、隆平が強引に唇を離して首に抱きついてくる。耳たぶを甘噛みされてゾクッとしたところに、隆平の吐息混じりのお願いが耳に吹き込まれる。
「たぁ…欲しい…」
次の瞬間には隆平を壁に押し付けて、貪るように愛撫をしていた。
「忠義…抱っこ…」
言われるまま隆平をぎゅっと抱きしめる。隆平をめちゃくちゃにした満足感。俺のもんやって自信になる。
「隆平、大丈夫？無茶しすぎた？」
「ううん。忠義って、そういう大会があったら一位になれるな。」
「は？」
「もう…格好いいんやもん…」
そう言って胸に顔を埋めてくる。なんか変なこと言うてるけど…くぅ〜！なんやこれ？可愛すぎひん？そっと頭を撫でてさらに引き寄せる。
「隆平…良い旅行やったな。」
「うん。」
「２人でしっかり進んでいこうな。」
「うん。ずっと一緒に。」
「うん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：orange | 作成日時：2021年3月14日 20時
