王子と姫の物語３【夢色パティシエール】

135話 ページ38

雅「ねぇ、まこと、A
小さい頃のこと覚えてる？」


「「え…？」」


雅「お父様もお母様も
なかなか家にいないから
寂しがり屋のあなた達はいつも泣いてたわ」


樫野「！」ﾋﾞｸｯ


「「「へぇー」」」


樫野「子供の頃の話だ！！」


天野「でもAが意外」


貴「…別に」ﾌｲｯ


翔維「家帰ってもまことがいいとかやら
言ってたのはどこのドイツだ」


貴「ちょ！」


「「「へぇー」」」


貴「…子供の頃の話だもん」


雅「あなた達が泣くと私まで辛くて
だからあなた達が泣かないように」


瑠維「俺達みんなで遊んでた」


雅「そう…私、思ってたの
泣き虫のあなた達を守らなきゃって
でも、あなた達はいつの間にか
自分の道を見つけて仲間を見つけて
こんなに大きくなっていたのね」


樫野「…ねーさん…」


貴「…みーちゃん」


瑠維「調湿で高級なオペラは
何回も食べたことあったけど
そんなの気に入らなかったし
翔維のしか口にしなかった」


翔維「でもこんなに優しいオペラは」


雅「初めてよ」


天野「それじゃあ…」


雅「ごちそうさま、最高に美味しかったわ」


天野「やった！」


花房「やったな！樫野！A！」


安藤「よかったね！まーくん！A！」


樫野「ふっ…笑」


翔維「それにしてもA元気かー？」


貴「元気モリモリー(棒)」


翔維「棒読みだろこのやろ」ｷﾞｭｯ


瑠維「あ！翔維ずる！」ｷﾞｭｯ


翔維「お前離れろ」


瑠維「翔維こそ」


貴「…２人共重い、離れて」


「「えー」」


天野「仲良いんだなー！」


雅「3人が揃うといつも騒がしいわ」


樫野「確かにな」

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