彼女が死んだ本当の理由とは。【3年A組】

41話 ページ46

香帆がトイレから出ると






さくらがハンカチを持っていた







さくら「あの、これなんだけど…」


香帆「今の聞いてたの？」


さくら「…」


唯月「聞いてたよ？」


貴「聞いてた〜」








Aと唯月が女子トイレから出てきた








香帆「……」


唯月「ここのトイレ
隣の声結構聞こえるんだよね」


香帆「言っとくけど
あたしじゃないから」


貴「なんでそんなに焦ってるの？」


香帆「焦ってなんか…」


唯月「クラスの人気者があんな
投稿してたなんてバレたら」


香帆「だからあたしじゃないって
言ってんでしょ！？」


貴「もし、やり逃げXがあんただったら
その時は覚えといてね」








今まで以上に冷たい目で







冷たい声でそう言ったA








Aの言葉に









恐怖を感じたのか香帆はその場を去った









それとすれ違うように









甲斐達が来た








甲斐「アイツ、まだ中いるか？」


唯月「いるよ」









男子トイレに入ろうとする甲斐達









貴「隼人」







Aは甲斐の制服をぎゅっと掴んだ








甲斐はAの顔を見て









制服を掴んでるAの手を









ぎゅっと握りしゃがんだ









甲斐「大丈夫だから諏訪と待ってろ」


貴「…ん」









甲斐はそう言ってAの手を離し









頭を撫でてトイレに入った









石倉と須永も同じように









Aの頭をポンポンと撫で









トイレに入った









少しすると









鋭い音と









甲斐「これで終わりだ！！」









甲斐の声が聞こえた

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