彼女が死んだ本当の理由とは。【3年A組】

【番外編2】新年にモデルのチャンス！？ ページ35

＿＿1月2日(水)








瀬尾「どっこらしょ」


魚住「おお、雄大！」


瀬尾「あけおめやな」


魚住「あけおめ〜
あれ部活は？」


瀬尾「今から辛いよな〜」


魚住「早々やるしね
ふぅ〜餅食べた？」


瀬尾「食べてないよ、俺」






《ｶﾞﾗｯ》







瀬尾「お、諏訪さん、Aも」


魚住「あけましておめでとうございます」


瀬尾「おめでとうございます」


唯月「あけおめ〜」


貴「おめおめ〜！」


魚住「何しに来たの？」


唯月「ん？今から撮影あるからさ」


瀬尾「なんの？」


唯月「なんか制服の撮影だって」


「「ええ！？」」


魚住「ここで？」


唯月「そーそーそー」


魚住「胡桃ちゃんも？」


唯月「そそ」


瀬尾「すっげぇー」


魚住「すごいね」


唯月「ってかさ、一緒に写る？」


「「え、えぇ？」」


魚住「わ、私？私が？ほんとに？」


唯月「部活なの？今から」


魚住「うん」


瀬尾「いや、あの」


魚住「こーゆーの着た方がいい？」








魚住は唯月に柔道着を見せてそう言った









瀬尾「あ、そっか！」


唯月「あー、いや、制服だからさ
部活の撮影じゃなくて制服の撮影なの」


瀬尾「あぁ…」


魚住「じゃあ、制服で…」


唯月「いい？」


瀬尾「いいよ」


魚住「逆にいいの？」


唯月「ちょっと後で確認してみるよ」







その言葉に魚住と瀬尾は









モデルデビューだと浮かれ









身だしなみを整える








貴「ねむい…」


唯月「我慢、もう少しだから」


貴「んー」









そんな時、唯月に電話がかかってきた







唯月「もしもし？はい…
あ、はい勿論です
あ、2人ですか？はい、わかりました
はーい、ありがとうございまーす」








唯月はAの手をとり








魚住と瀬尾を忘れ









Aと一緒に教室を出ていってしまった









教室に取り残された2人は









魚住「…ん？追いかける…？」


瀬尾「いや…」









2人の間に沈黙が続き






浮かれたのが馬鹿みたいだというように









笑い始めた2人であった









58日後、彼らは人質にとられることになる＿＿

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