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「えぇ。……はい。……あ、Aもですか?……仕方ないですね……」

幻太郎の電話に私の名前が出てきたのに驚いて彼をじっと見つめていると、彼は私を見つめて人差し指を彼の唇にあてがった。

あまりの美しさに見とれていると、電話を切った幻太郎が微笑みながら近付いた。

「乱数からの呼び出しです。乱数の事務所に行きましょう」

「事務所?」

「彼はデザイナーなんですよ」

「そういえば、飴村さんの洋服、すごく素敵だったもんね」

デザイナーなら納得だよね。

「小生の格好が可笑しいと言いたいんですか?」

「何でそうなるの!?幻太郎のその格好、すごく似合ってるよ。私は好き」

頬に熱が集まるのが分かる。でも素直になるのって大事だもんね。

「よろしい」

幻太郎は満足そうに頷いて玄関へと向かう。
私もそれについて行く。

外に出ると柔らかな風が私の頬を撫でる。心なしか熱い頬が冷まされた気がした。

「ね、幻太郎。……手、繋ご」

私がそう言うと幻太郎は良いですよ、と私の手を握った。
嬉しくなってえへへ、と笑う私の視界の片隅に一組のカップルが入った。公園のベンチに座る彼らは恋人繋ぎで時々思い出したようにキスを交わしている。

良いな。私たちは、手を繋ぐのだって、今日が初めてなのに。

私の視線に気付いたのか、幻太郎が繋いでいた手に力を入れた。

「そんなに焦らなくとも小生はAから離れませんよ」

私の頭をぽんぽんと撫でて彼は笑う。



『ゆっくり進むのも悪くありません』

【easy】誰ヨリモ高イ親密度ヲ保テ→←・


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弥生(プロフ) - らむさん» すみません!ありがとうございます!直しました! (2019年3月19日 20時) (レス) id: c470da6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - 今日投稿された・が、名前として変換されてませんでしたよ!←わかりにくかったらすみません! (2019年3月19日 19時) (レス) id: cbd03db035 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥生 | 作成日時:2019年3月15日 5時

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