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「遅くなってごめんねー」

午後六時半に帰ってきたAは笑いながら言った。

「お帰りなさい」

「すぐご飯作るね!」

台所へドタドタと移動する彼女の後ろをそろそろと着いていく。

野菜や肉をリズミカルに切るAの肩に顎を乗せるとAは不思議そうに小生を見て笑った。

「どうしたの、幻太郎?いつも私がご飯作ってるときは本読んだりしてるのに」

「何でも無いです」
と言いながらAの腰に手を回すと、“何でも無くないでしょー”と呑気な声がした。

うーん、全くこの子は。危機感は無いのか。

頭の片隅で心配しながらAの料理手順を頭に叩き込む。彼女が作っているのはオムライスだ。
夜ご飯にオムライスなんて、珍しいでしょ、と彼女はどや顔をかます。

「そうですね、なぜオムライスを?」

「んー……食べたかったから」

そんな理由でほいほいと作れるとは。改めて家庭的なAに驚きながら、小さく笑う。

「何笑ってるのよ」

「いえ……やっぱり好きだな、と思って」

「えー?今日の幻太郎は甘えん坊ですね〜」

Aがそう言ってから二人で顔を見合わせ、何だか可笑しくて笑ってしまった。







『君の笑顔は自分だけのもの』

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弥生(プロフ) - らむさん» すみません!ありがとうございます!直しました! (2019年3月19日 20時) (レス) id: c470da6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - 今日投稿された・が、名前として変換されてませんでしたよ!←わかりにくかったらすみません! (2019年3月19日 19時) (レス) id: cbd03db035 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥生 | 作成日時:2019年3月15日 5時

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