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暫く続いた沈黙を破ったのは幻太郎だった。
「A」
「はい」
「好きです。大好き……」
「うん。私も」
「ちゃんと言ってください」
幻太郎の私を抱きしめる力が強まる。
じっと私を見つめる彼の目に吸い込まれそうだった。
「………………好き」
呟くように発した声は、しかしはっきりと部屋にこだました。
ずっと黙っている幻太郎をちらりと見やると、彼はニヤニヤしながら私を見ていた。細められた瞳は怪しく光り、緩んだ頬は上気していた。
「げ、幻太郎さん？」
私が声をかけると、はっとして幻太郎は顔を赤らめた。
「……いや、つい」
何がつい、なのか全く分からないが、とりあえず頷く。
私たちの間には再び沈黙が訪れた。
しかし二度目の沈黙もそう長くは続かなかった。
「出たぜ！ありがとな、幻太郎！」
帝統くんがにぱっと笑いながら居間にやって来た。彼は抱きしめあっている私たちにはお構いなしに大きな声で喋り続けた。
この間見た野良猫の話や、ギャンブルで負けたエピソード等を延々と語る帝統くんに、子供が産まれたらこんな感じなのかな、と私は一人で想像し、首をブンブンと振った。
『破廉恥です』
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弥生(プロフ) - らむさん» すみません！ありがとうございます！直しました！ (2019年3月19日 20時) (
レス) id: c470da6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - 今日投稿された・が、名前として変換されてませんでしたよ！←わかりにくかったらすみません！ (2019年3月19日 19時) (レス) id: cbd03db035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2019年3月15日 5時
