真夜中の狼さん＿＿, (ページ3)

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『………』

つまんない、連絡先入れたのにメッセージも送られてこない。

私から連絡すればいいの？
悩んだ結果送ってしまった。

＂おはようございます、昨日はすみませんでした。川村壱馬さんですか？＂

もしかして、仕事だったかな。
………まあ、いっか。

携帯を胸にまたベッドへ倒れ込んだ。
目を瞑れば蘇る昨日の記憶。

確かに、綺麗な顔してたかも。
曖昧な記憶を辿りに顔を思い出した。

＂おはよ、追加してくれたん。笑＂

胸元でバイブ音を鳴らした携帯を開き、送られてきた返信を眺める。

関西弁…？関西の人なんだ。

＂起きたら、置いてあったので……。＂

＂なあ、今週の日曜日会えへん？＂

急なお誘いに戸惑いながら、返事を送る。

＂大丈夫ですけど…。＂

＂ほな、昨日の場所集合な。＂

なんか、話が噛み合わなかったけど日曜日会うことになった。

昨日の場所ってBARで良いのかな…？

「すみません、お客様お時間です」

『…あ、今出ます』

部屋のドアがノックされドア越しに聞こえてくる声に焦って準備する。

携帯をポケットにいれ、カバンを片手に部屋を出た。

『わざわざ、すみません』

「いえ、毎回ご利用ありがとうございます」

『……まいかい』

……こいつ、嫌味か？
少し苦笑いで言うと、ニコッと笑って返してきた。

「お時間なので、行きましょう」

『すみません』

落としていた視線をあげると、意外と綺麗な顔をしてる。

まつげ長いし、キリッとした目も男って感じ。
眉毛も整ってて、つい触りたくなるぐらい。

「…どうか、なさいましたか？」

『いえ、なんでもないです』

にこっと笑って返すと、爽やかに笑って返してくる彼。

決めた、次の獲物はこの男。

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